第三章 夕暮れより雪が舞い降りて
私たちグループは、『孫六温泉 』に入浴した後、
宿泊している『プラザホテル山麓』のご厚意で、マイクロバスで『休暇村乳頭温泉』に行き、
館内の内風呂、そして周囲はブナ林の露天風呂に満喫した。
過ぎし10月中旬は、ブナの黄葉を中核にトチ、クリ、ハンノキ、そしてウルシなど紅色、朱紅色も加わり、
錦繍(きんしゅう)に染まった、と常連の方から、私は教えられ、
落葉した今のブナの樹々に語りかけるように、その頃の情景に思いを馳せたりした。
この後、『プラザホテル山麓』に帰還した私たち夫婦は、
家内がホテル内のお土産売り場で買い求めてきた数々の中から、
私は地酒を吞みながら、漬物を友として頂いた。
この中のひとつには『いぶりがっこ』もあり、沢庵(たくあん)を燻製にした歯ごたえのある漬物で、
辛口の純米酒にぴったりねぇ、と私は家内に話しかけたりした。
或いは『三撰きのこ』も波長に合う。
椎茸と舞茸、平茸を手づくりの辛子に和え、風味のある辛めのアンサンブルとなった茸である。
そして『青なんばん みそっこ胡瓜』も欠かせない。
青唐辛子に胡瓜で、独有のみそ漬けである。
以上、家内と比較すると味音痴の私でも、朝食のバイキングの時に、瞬時に魅了されて、
こよなく愛した食べ物であり、決して食通ではない。
辛味の苦手な方であれば、『いぶり たけのこ』が最適であり、
孟宗竹の筍(たけのこ)に、比内地鶏スープで味付けして、シコシコと柔らかく、
婦女子でも愛食されると私は思ったりしたのである。
私の幼年期は農家の児として育ち、生家は孟宗竹の竹林があり、
筍(たけのこ)を出荷していた情景も鮮明に残っているし、
そして何かと今でも好きな筍であるので、
少し甘さが残るが、お酒の相方として食べたりした。
このような食べ物を昼食代わりにして、辛口の純米酒の四合瓶を吞み干すと、
少し酔いが廻り、眠くなり、3時過ぎの昼寝となった。
そして目覚めると、夕暮れとなり、ぼんやりと外を眺めると、
わずかに雪が舞い降りていた・・。
『貴方が待ち焦(こ)がれていた雪・・降りましたわょ』
と家内は微笑みながら私に言った。
そして夜を迎えるので、少しは積もりかしら、
明日の朝は15センチぐらいの積雪が望ましいねぇ、と私は家内に話したりしていた。
《つづく》
☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村
にほんブログ村
私たちグループは、『孫六温泉 』に入浴した後、
宿泊している『プラザホテル山麓』のご厚意で、マイクロバスで『休暇村乳頭温泉』に行き、
館内の内風呂、そして周囲はブナ林の露天風呂に満喫した。
過ぎし10月中旬は、ブナの黄葉を中核にトチ、クリ、ハンノキ、そしてウルシなど紅色、朱紅色も加わり、
錦繍(きんしゅう)に染まった、と常連の方から、私は教えられ、
落葉した今のブナの樹々に語りかけるように、その頃の情景に思いを馳せたりした。
この後、『プラザホテル山麓』に帰還した私たち夫婦は、
家内がホテル内のお土産売り場で買い求めてきた数々の中から、
私は地酒を吞みながら、漬物を友として頂いた。
この中のひとつには『いぶりがっこ』もあり、沢庵(たくあん)を燻製にした歯ごたえのある漬物で、
辛口の純米酒にぴったりねぇ、と私は家内に話しかけたりした。
或いは『三撰きのこ』も波長に合う。
椎茸と舞茸、平茸を手づくりの辛子に和え、風味のある辛めのアンサンブルとなった茸である。
そして『青なんばん みそっこ胡瓜』も欠かせない。
青唐辛子に胡瓜で、独有のみそ漬けである。
以上、家内と比較すると味音痴の私でも、朝食のバイキングの時に、瞬時に魅了されて、
こよなく愛した食べ物であり、決して食通ではない。
辛味の苦手な方であれば、『いぶり たけのこ』が最適であり、
孟宗竹の筍(たけのこ)に、比内地鶏スープで味付けして、シコシコと柔らかく、
婦女子でも愛食されると私は思ったりしたのである。
私の幼年期は農家の児として育ち、生家は孟宗竹の竹林があり、
筍(たけのこ)を出荷していた情景も鮮明に残っているし、
そして何かと今でも好きな筍であるので、
少し甘さが残るが、お酒の相方として食べたりした。
このような食べ物を昼食代わりにして、辛口の純米酒の四合瓶を吞み干すと、
少し酔いが廻り、眠くなり、3時過ぎの昼寝となった。
そして目覚めると、夕暮れとなり、ぼんやりと外を眺めると、
わずかに雪が舞い降りていた・・。
『貴方が待ち焦(こ)がれていた雪・・降りましたわょ』
と家内は微笑みながら私に言った。
そして夜を迎えるので、少しは積もりかしら、
明日の朝は15センチぐらいの積雪が望ましいねぇ、と私は家内に話したりしていた。
《つづく》
☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村
にほんブログ村