私が年金生活を享受しているが、日頃から秘かに根底に念願していることは、
ベルリンの壁の崩壊前の日本の姿に近くすることである。
短絡的に表現すれば、真摯な働けば多くの日本人が総中流家庭が実感でき、
明日に希望を託すことのできる時代で、
今後の日本の指針は総中流家庭の復興で、数多くの人々が安心し実感できる社会である。
この実現の為には政治は混迷、経済の低迷、社会の劣化の現状の中、
政治は民主党、自民党らの日本の明日のグランドデザインを真摯に政策を描ける方たちが、
結集の動きがあれば、無力な私でも賛意する。
何よりも悩ましい経済であるが、ここ40年の経済の大きく変貌し、
特に1990年にベルリンの壁が崩壊された後は、世界経済が更に激動し、
日本経済も余儀なくされてきた実態を配慮しなければならない。
この目的を達成する為には、もとより経済の成長は不可欠であり、
急速な超高齢化社会を迎えている今日、社会保障制度の基盤の安泰が何よりの前提条件となる。
問題の中核は各世代の負担であるが、
もとより30、40代の若い世代に現状のように加重負担させるのは過酷であり、
肝要に働いて下さる諸兄諸姉の多くの方の明日への芽を摘み取ることになる。
現状の財産形成の人口分布は、高齢者の方達が圧倒的に多く占有しているが、
高齢者自身は安心でき、将来も託すことのできる社会保障制度になっておらず、
多くの高齢者はやむなく自己防衛のために、生活を切り詰めて、少しつづ貯金をしている面もある。
私はサラリーマンの現役時代に数多く人々と同様に多忙な時、
確か15年前の頃、終電も過ぎたのでタクシーで帰宅する途中、
『旦那・・景気を良くする方法はないですかねぇ・・』
と私はドライバーの方から訊(たず)ねられたことが、数多くあった。
『年金生活をしている方に、消費して頂ただければ、内需は拡大し日本経済も良くなります。
その前提としては、社会保障制度が安心できると実感されれば、
貯金を崩されて買物をされると思います・・』
と私はドライバーの方に言ったりしていた。
現状の時点に於いては高齢者の年金だけ見ても、
若い30、40代の人たちが羨望するような額が、高齢者の多くの方たちに支給されている実態である。
私さえ民間の中小業に35年ばかり勤め、奮戦したこともさることながら、
年金は満62歳を過ぎてからは月平均20数万円頂いている身である。
もとより社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用を、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取り、
明確には、現役世代がその時の高齢者を支えているのである。
もとより私より10歳以上齢上の人たちは、
敗戦後の荒廃した日本を、少なくとも世界の中でも有数な経済大国の礎(いしずえ)を努力と英知で築かれた人々であり、
そして後続する私たちの世代、そして団塊の世代と称される世代も奮闘し、
確かに日本は、世界の主要国の中に於いても、
社会インフラ基本基盤として、電気、ガス、電話、上水道、下水道も殆ど整備され、
学校、病院、公営住宅もあり、鉄道・バス路線、そして道路、高速道路もあり、港湾、橋梁なども、
整備されている稀な国家でもある。
その上、経済は低迷していると云われている現在さえも、国民は飢えることなく飽食の時代となり、
長寿化の時代を迎えている。
昨今、政治の昏迷、経済の低迷、社会の劣化の今日、
社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、現状のままあると、
少なくとも毎年一兆円の国の負担が増している、と報じられている。
こうした中で、多くの高齢者の有権者層が急増している今日、
政治家の諸兄諸姉の多くは、高齢者を重視した政策を掲げることが多くなり、
現役世代の若い30、40代の人たちがのささやかな念願よりも、
私のように定年退職し年金受給者の高齢者を優遇せざるを得ない、
危険な政治状況と憂いているひとりである。
このような思いになると、たとえば福祉などは、
高齢者の方たちは、これ以上に国、都道府県、区市町村に頼るのは甘えである。
或いは現状の社会保障制度のままで放置すれば、
現役世代の若い30、40代の人たちは、何かと過重負担となり、
やがて耐え切れず反乱されても致しがたいであろう、と思ったりしている。
そして、働いて下さる諸兄諸姉は、高齢者の人たちを負担させるばかり人たちと思い、
邪魔な存在と感じながら、益々粗末にする風潮の世界となる。
このようなことを配慮すれば、私も高齢者3年生の67歳の身であるが、
あえて、消費税5%を撤廃し、社会保障税を少なくと10数%(専門家の諮問委員会で試案させる)を設定し、
年金、医療、介護の専用の財源とし、国からの負担の助成とする。
そして各世代の人々が社会保障税として程々に負担するのが望まく、社会保障制度を万全に近い形とした上で、
多くの方たちが安心できる社会を期待しているのである。
このことが私がめざす総中流家庭の復興の確実な一歩と思っている。
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