夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには、今日は1円も使わなかったなぁ、と心の中で呟(つぶや)きながら微苦笑して・・。

2015-05-13 14:56:49 | ささやかな古稀からの思い
今朝、いつものように私は家内と共に朝食を頂き、一時間過ぎた頃、
家内は、新聞に添付されているスーパーのチラシを見たりし、
やがて赤のサインペンで丸印を付けたりしている。

まもなくして、この赤丸が我が家の本日の必須の購入品とし、
あとは私が店頭の商品で魅了された品を買い求めてくるのが、我が家の鉄則となっている。

この後、家内からスーパーのチラシを私は手渡し、
『本日は・・これだけお願い・・』
と家内は私に言ったりしたりしている。

私は現役サラリーマン時代の緊張感から解放されて、早や年金生活11年生であり、
体力の衰えも感じている中、せめてボケてはいけないと思い、
『はい! 了解致しました!』
と私は若き自衛官の諸兄に負けないように、明るく返事をしている。

このような我が家の平素の買物パターンで、私は独りで指定された駅前のスーパー、専門店に行ったり、
或いは最寄のスーパーに行くこともある。
          

やがてまばゆい初夏のような陽射しの中、私は独りでスーパーに向かった。
私は定年後は多々の理由で年金生活を始めて、
平素の買物専任者となり、老メールボーイように週に4日ぐらい行ったりしている。

私は何かとプラス思考の上、母の遺伝を純粋に受けたらしく、男の癖におしゃべりとなり、
血液型はB型となっている。

家内はA型の性格を忠実に受けたらしく、洗濯、掃除、料理など徹底的にして、死語となった昭和妻の役割をして、
専業主婦の鑑(かがみ)のような人となっている。

私たち夫婦で欠けていることは、無念ながら子供に恵まれなかったことぐらいかしら、と私は思ったりしている。
          

こうした風変わりなカップルの夫婦であり、過ぎし日に、私はおとぎ話の桃太郎の一部を思いを重ねることもあったりした。

《・・山里にお爺さんとお婆さんが仲よく住んでおりました。
まことに情ぶかい正直ものでありましたから村人からも慕われておりましたが
淋しい事に子供がありませんので、お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行って一生懸命働きながら・・》

たまたま私は買物にスーパーに向い、家内は家の中の掃除をしていると思え、
何かと単細胞の私は《・・お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行って・・》を想い重ねで、
独り微苦笑しながら歩いたりした。
          

我が家は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む、
家内とたった2人だけの家庭であり、雑木の多い小庭に築後37年の古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

ここ数が月の実態は、私は週に4日ぐらい買物老ボーイの責務を果たした後、
独りで自宅周辺の遊歩道、小公園を歩き廻り、季節のうつろいを享受している。

そして家内と共に週に一度ぐらい駅前に行き、スーパー、ホームセンター、ドラックストアーで買物に行ったりしている。
こうした時の私は積極果敢に、家内のボディガード兼お供となり、荷物持ちの重責を果たしている。

或いは週に一度ぐらい私は小庭の手入れをして、汗まみれ泥まみれで孤軍奮闘している。

残りの一日は、買物お休み日となるが、私は独りで自宅周辺の遊歩道、小公園を歩き廻ったりしている。
           
         
こうした時の私は、この時節は制服のようになっている服装として、
スリー・シーズンのストレッチパンズの長ズボン、長袖のスポーツシャツ、ウォーキング・シューズとなり、
紳士用の小物入れのA4サイズのショルダー式バックを斜め掛けをしている。

そして時折コンバクト・デジカメを首回りからネクタイのように下げて、颯爽と歩くことが多くなっている。

こうした中で、情景に瞬時に魅せられた時、立ち止まりデジカメで、
記念写真ねぇ、と心の中で呟(つぶや)きながら、記憶のかたみとして撮ったりしている。
          

私がよく歩いている遊歩道などで、幾たびかすれ違う人には、
年配の男性には黙礼をしたり、女性グループの人たちから微笑みかけられると、
こんにちわ、と明るく声をかけたりしている。

こうして遊歩道などを歩いたりして、道端のベンチに独りで休んでいる年配者の男性を見かけると、
『さわやかなお天気ですね・・お元気そうで・・何よりです』
このような意味合いの言葉を、私は話しかけてしまうことが多いのである。

私は恥ずかしながら男の癖にオシャベリのタイプであるので、
特に独りポッンと休んでいる人には、声をかけてしまう時が多いのである・・。
          

そして独りだけの女性の場合は、私は小学一年生の頃から何かと女性に憧憬してきている為か、
気楽に声をかけることが出来ないが、ときには女性から話かけられることもある。

過ぎし日、ある小公園て、私が樹木の情景を撮ったりしている時、
麗しき60代の女性から、この公園のいきさつを話しかけて下さった。

そして私は、地元の人なので、小学校の頃から少し知っています、と応(おう)じると、
この女性は、私は昭和30年にこの地にきましたので・・確か昔の情景は・・
このような話題で私たちは30分ぐらい談話したりした。

何よりも気楽で嬉しいは、私が樹木、花木を撮ったりしていると、
女性グループのひとりの方から、
『良きご趣味ですねぇ・・』と私は話しかけられることもある。

こうした時の私は、少し高揚しながら、それぞれの女性と均等に談笑し、数分ぐらい立ち話をする時もある。

私は一期一会の出会いでも、ささやかな人生のひとときを大切にしているひとりである。
          

こうした日の夕食の時などで、今日は1円も使わなかったなぁ、と心の中で呟(つぶや)きながら、
独り微苦笑する時もある。


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コメント (2)
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