夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

サラ川を読むと、昨今の時代の風潮に疎(うと)い私は、理解できないことが多く・・。

2015-05-26 13:18:05 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の70歳の身であるが、
今朝、配達された読売新聞の朝刊を読んだりした。

こうした中、サラ川と愛称されている第一生命が主催されている『サラリーマン川柳』コンクールに於いて、
本年度の上位10作品が選定された、と知り精読した・・。

私は無念ながら短歌や俳句を詠(よ)む素養はなく、
人さまが詠(よ)まれたのを読ませて頂くのが好きなひとりである。
          

もとより短歌は、もとより五・七・五・七・七の三十一〔みそひと〕文字の世界であり、
万葉の時代から日本の人々に愛されてきた叙情詩であり、
この内容も恋の歌・日常生活の描写・社会問題・子供の成長・物語や幻想まで、
どんなテーマでも自在である、と受け継がれている。

そして俳句は、五・七・五の三句十七音から成る定型詩であり、
「季語」さえ含めば、内容も自在であり、江戸時代から多くの方に愛されてきている。

或いは川柳は、五・七・五の十七音の定型で、
ユーモアに富んだ言葉使い、或いは世の中を風刺した作風で、
江戸時代に発生し、明治時代の頃から、多くの方たち慕われてきた。

つたない半生を歩んできた私は、せめて川柳ぐらいは・・と時折一句でも吐くことあるが、
やはり素養に乏しく感じ、やむなく『ブログ』の世界で散文のような拙(つたな)い綴りを
殆ど毎日投稿をしている。
                                     

こうした中で、ときおり私は『サラ川』と称せられている『サラリーマン川柳』を愛読している。

私は中小業の民間会社に35年近く勤め、幾たびかリストラ烈風の中、最後の5年は出向となったりし、
それなりに時代にも翻弄され波乱万丈があり、苦楽の激しいサラリーマンの時代でもあった。

このような悪戦苦闘が多かった私は、何かと『サラリーマン川柳』が好きで、
現役のサラリーマン時代から愛読し、励まされたり、人生の哀歓を感じたりし、
『サラ川 傑作選』の本を4冊を所有している。

そして私は『サラ川』は、この人生の日常生活の優れた哲学書のひとつと思い、
限りなく人生の哀歓と確信し、年金生活11年生の今でも、ときおり本を開いたりしている。
       
        ☆本棚から特に愛読している2冊を取りだして、たわむれに記念撮影☆


今回、『第28回 サラリーマン川柳コンクール』の選定された上位10作品を精読したが、
私は2004年(平成16年)の秋に定年退職後、多々の理由で年金生活を始め、
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭の為か、
ここ10年近くは何かと社会状況が疎(うと)くなっている。

このような事情もあり、今回の川柳の意味合いが解らない句が多いのが、本音である・・。

無断であるが、選定された上位10作品を転記させて頂く。

①皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞

②湧きました 妻よりやさしい 風呂の声

③妖怪か ヨー出るヨー出る 妻の愚痴

④壁ドンを 妻にやったら 平手打ち

⑤記念日に 「今日は何の日?」 「燃えるゴミ!!」

⑥増えていく 暗証番号 減る記憶

⑦あゝ定年 これから妻が 我が上司

⑧オレオレと アレアレ増える 高齢化

⑨ひどい妻 寝ている俺に ファブリーズ

⑩充電器 あったらいいな 人間用
          

このように転記させていただきながら、
③の『・・ヨー出るヨー出る・・』意味合いが解らないである。

或いは④の『壁ドン・・』は、どういうことなの、と私は困苦してしまう。

そして⑨の『・・ファブリーズ』などの横文字などは、まったく理解できないのである。


時代遅れの私は、年金生活を10年ばかり過ごしてきた中で、
上位10作品の中で、素直に同意させられたのは、
⑦の『あゝ定年 これから妻が 我が上司』である。

そして私は実感を深めて、そうですよねぇ、と微苦笑したりした。
          

余談ながら長年『サラリーマン川柳』を愛読してきた中で、瞬時に深く魅せられて、
今でも心の片隅に残っている二作品がある。

◎ 破れてる ジーパン繕い 怒られた
                   詠み人・優しいばあちゃん

◎ うちのパパ おとなのくせに ママとねる 
                   詠み人・めだかの学校のせんせい

私は小説、随筆、ノンフィクション、近現代史など55年ばかり濫読してきた身であるが、
短かな言葉で人生の機敏を的確に表現する川柳の世界に於いて、
このお2人の圧倒的な文才に、ふるえる程に感銘して、思わず脱帽したりしてきた。

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コメント (2)
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