夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

三寒四温の時節、陽射しの中で散策、買い物、通院、ときには布団の中で読書を甘受し・・。

2021-01-18 08:32:20 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の76歳の身であり、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。


そして雑木の多い小庭の中で、築後40数年を迎えた古ぼけた一軒屋に住み、
ささやかに過ごしている。




私は我が家の平素の買物専任者で、家内から依頼されている品を求めて、
最寄りのスーパーか駅前のスーパー、専門店にメール老ボーイのように行ったりしている。


この後は、帰宅後はふたたび独りで、
自宅の周辺3キロ範囲の遊歩道、小公園、住宅街を歩いたりしている。

       
もとよりこの時節は、過ぎしの5日に『小寒(しょうかん)』を迎え、 

寒さの始まりの『寒の入り』と伝えられ、
この頃から寒さは厳しくなり、その後の1月20日には『大寒(だいかん)』を迎えて、
一年で最も寒い時期と古来から伝えられている。

そして『小寒』から『大寒』までの15日間、
その後の『大寒』から2月4日の『立春(りっしゅん)』までの15日間の合計30日間を『寒の内』と
古人から長らく伝えられてきている。

『寒の内』と称せられる『小寒』、『大寒』そして『立春』までの時節は、
旧暦であるので、今の暦(こよみ)に於いては2月中旬頃から始まると思われるが、
私の住む地域でも寒い時節となる。
       

こうした中で、3月中旬のような暖かい日もあれば、平年より寒い日もあり、
この時節は三寒四温の時節、と遥か千年前の頃から名言されている・・。

私は暖かな陽射しに恵まれた中、遊歩道、小公園などを歩いたりしていると、
この世の最良のひとときを甘受している、と実感したりしている・・。

落葉樹の冬木立を眺めたり、水仙、牡丹などの花にめぐり逢うと、陶然としながら、
お酒を少し呑んだように心が華(はな)やいで、高揚してしまう・・。




こうした中、世の中の喧騒も遠のいで、

時が止まったかのような心情に、なったりする。

そして富も名声にも無縁な私でも、この世に『倖(しあわ)せ』という言葉があったならば、
こうした時かしら、と微笑んだりした。
              
やがて自宅に向かう帰路、

♪さ霧(ぎり)消ゆる湊江(みなとえ)の・・『冬景色』の歌、
ときには、♪春は名のみの風の寒さや・・『早春賦(そうしゅんふ)』の歌、
人影のない遊歩道、小公園を歩きながら、かぼそい声で唄ったりしている。
       


ここ数週間、新コロナの烈風の中、
私は外出してきたのは散策、買物、内科、歯科の通院ぐらいだったよなぁ・・
と微苦笑したりしている。



この時節ときおり、北風が強く吹き寒い日もあり、

或いは小雨の降る寒い日もある。

こうした時の私は、コロナの烈風で不要不急の原則に基づき、
買物は集約してきたので、買物のお休みの日だ、
と家内と微苦笑しながら決めたりしている。



そして私は居間のエアコンの暖かな温風に甘えたりしている。

こうした中、私は本を読んだり、音楽を聴いたり、

テレビでニュース、ドキュメンタリー番組を視聴したしている。

或いはネットでニュースを見たり、或いはブログ投稿文を綴ったり、
 愛読している数多く方の投稿文を読んだりして、人生の微笑みを感じたりしている。

やがて昼食を頂いた後、ソファーで本を読んだりすることが多いが、
何かしら布団にもぐった方が専念できると思い、
寝室に向かってしまう。

そして布団にもぐりと、電気敷き毛布で暖かいのである。

寒い時節になると、家内はときおり、暖かさが何よりのご馳走です、と私に言ったりしてきたが、
確かにポカポカした布団の中にいると、この世の最上の極楽の所だよねぇ、

と実感させられている。




             
こうした中で私は本を開き、読んだりしている。

たまたま3日前のひとときは、鎌倉文士の亡き里見とん氏の随筆を読んだりしている中、
《・・喧嘩をすれば弁護士の食いもの。

病気をすれば医者の食いもの。
死ねば坊主の食いもの・・》
と名言を読んだりして、人生の達人の御方だった、と微苦笑したりした。

この後、少し眠ってしまい、いつでも昼寝ができるのは年金生活の特権だ、
と思いながら甘受したりしている。
コメント
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