先程、ときおり愛読している公式サイトの【日刊ゲンダイ】を見ている中、
『「1年380日の晩酌!」 老いていく自分自身の体を面白がる 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
ささやかに過ごしている。
こうした中、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸16年半を過ごしてきた。
そして私は何よりも認知症、心筋梗塞など恐れ、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症だけは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
ささやかに過ごしている。
こうした中、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸16年半を過ごしてきた。
そして私は何よりも認知症、心筋梗塞など恐れ、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症だけは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
しかしながら、70歳の頃から体力の衰えを実感し、
時折もの忘れもあり、独り微苦笑をしたりしている。
このような心情のある私は、今回の《・・老いていく自分自身の体を面白がる・・》って、
どのようなことなのよ、と思いながら記事を精読してしまった・・。
この記事は、『89歳の作家 辻真先の現役力』の連載記事のひとつで、
今回は『「1年380日の晩酌!」 老いていく自分自身の体を面白がる』であり、
長 昭彦さんが、作家の辻 真先さんにインタビューされ、6月1日に配信されていた。
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。
《・・辻 真先 脚本家・推理作家
時折もの忘れもあり、独り微苦笑をしたりしている。
このような心情のある私は、今回の《・・老いていく自分自身の体を面白がる・・》って、
どのようなことなのよ、と思いながら記事を精読してしまった・・。
この記事は、『89歳の作家 辻真先の現役力』の連載記事のひとつで、
今回は『「1年380日の晩酌!」 老いていく自分自身の体を面白がる』であり、
長 昭彦さんが、作家の辻 真先さんにインタビューされ、6月1日に配信されていた。
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。
《・・辻 真先 脚本家・推理作家
1932年、愛知県生まれ。名古屋大卒。
NHKでテレビ黎明期からドラマ演出に携わり、
退局後は「鉄腕アトム」「オバケのQ太郎」「巨人の星」など
約2000本ものアニメ作品のシナリオ、小説、エッセー、旅行評論などで活躍。
NHKでテレビ黎明期からドラマ演出に携わり、
退局後は「鉄腕アトム」「オバケのQ太郎」「巨人の星」など
約2000本ものアニメ作品のシナリオ、小説、エッセー、旅行評論などで活躍。
米寿で発表したミステリー「たかが殺人じゃないか」での3冠受賞、
人生100年時代を生きるシニア世代の星は
日々の衰えをいかにパワーに変えているのか。
熱海の仕事場を訪ね、秘訣を伺った。
人生100年時代を生きるシニア世代の星は
日々の衰えをいかにパワーに変えているのか。
熱海の仕事場を訪ね、秘訣を伺った。
◇ ◇ ◇
ぼくは89歳の今も、晩酌を欠かしません。
聞かれれば、1年に380日飲んでいると豪語してやる。
ぼくは89歳の今も、晩酌を欠かしません。
聞かれれば、1年に380日飲んでいると豪語してやる。
名古屋のど真ん中の、おでん屋の倅。
7つで酒を覚え、カウンターの止まり木に座って、
芸者衆の傾けるお銚子をお猪口に受けたり、その膝に乗って、いい気になっていたし、
11歳年下の弟が小学校にあがったときにこっそり飲ませ、
幅3尺の家の廊下を真っすぐ歩けなくなり、右に左に当たるのを見て笑ったものです。
酒飲みでは、人後に落ちないと思います。
NHKのテレビマン時代は、番組をひとつ放送するつどしたたか飲みました。
はじめは飲まされたといったほうが正確だったけれど、
やがて毎日飲むのが当たり前の呑兵衛に。
虫プロに通い始めると、「鉄腕アトム」などを演出したアニメーターの石井元明氏、
後に麻雀漫画で名を広めた北野英明氏らと飲み歩きました。
へべれけになって山手線で意識を失い、
そのまま終電まで、ぐるぐる回っていたこともありましたね。
――今もそんなに?
そんなわけですから、熱海の高台にあるシニアマンションのひとり部屋でも
ビールを下地にして、焼酎やウイスキーを炭酸で割って飲む。
ウイスキーなら50ミリリットル入りボトルを2本。
外にでると、今でもきりがない。
チーズなどをつまみ、はるか眼下を走る新幹線や在来線、
ときに貨物列車の走る音に耳をすますのも、鉄道オタクのぼくにはまた楽しい。
名古屋から東京まで10時間かかった昔のこと、
硬い座席に尻を痛くした思い出が胸をよぎる。
そうこうしつつ夜更けにストリーミングで、
30分のアニメを何本か見るとよく眠れ、たくさん夢を見る。
至福の時間です。
――体に悪いとは思わない?
そんな酒人生の反動もあってか、
炭酸水の蓋を開けることができなくなってしまいました。
昨日まで普通にできていたことが、今日できなくなる。
老いは、こういうふうにくる。
それでまた、やりくりする。
悲しいものだけれど、ぼくはこれを面白くみている。
成長期、朝起きて身長が伸びていたときに近い。
それでやったことのないことが、できるようになったりもするし、
うれしかないけど、そういうもんだと思っているんです。
それに、老いていくと身軽になる。
会社や仕事、種々雑多なスケジュールに冠婚葬祭の義理事も減り、
書くのも締め切りにそう追われることもなく、
毎日だいたい原稿用紙で8枚から10枚くらいを埋めていくばかり。
両手をパソコンのキーボードに乗せて、
いつものキーの位置にぴたりと指があたらなくなったのは、
両手が縮んだのでしょう。
ピアニストがピアノの鍵盤の、決まったところに手を置くようなもので、
思い通りに指が文字を打てなくなるのはちょっと困りますが、
まあ、なんとか工夫して、やっている。
できなくなった物事を悔やんだって仕方ない。
今もできることを全てと思って、やりくりすればいいだけの話。
体の変調など大同小異ですよ。
(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)‥ 》
会社や仕事、種々雑多なスケジュールに冠婚葬祭の義理事も減り、
書くのも締め切りにそう追われることもなく、
毎日だいたい原稿用紙で8枚から10枚くらいを埋めていくばかり。
両手をパソコンのキーボードに乗せて、
いつものキーの位置にぴたりと指があたらなくなったのは、
両手が縮んだのでしょう。
ピアニストがピアノの鍵盤の、決まったところに手を置くようなもので、
思い通りに指が文字を打てなくなるのはちょっと困りますが、
まあ、なんとか工夫して、やっている。
できなくなった物事を悔やんだって仕方ない。
今もできることを全てと思って、やりくりすればいいだけの話。
体の変調など大同小異ですよ。
(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)‥ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、脚本家・推理作家の辻 真先 さんには、
無念ながらお逢いしたことはないが、今回の辻 真先 さん日頃の思いを拝見し、
御高齢なのにお酒大好きに驚いたり、御若い思いに多々学び、
恐れ入りました・・、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
何よりも教示されたことは、
《・・昨日まで普通にできていたことが、今日できなくなる。
老いは、こういうふうにくる。
それでまた、やりくりする。
悲しいものだけれど、ぼくはこれを面白くみている。・・》。
或いは《・・できなくなった物事を悔やんだって仕方ない。
今もできることを全てと思って、やりくりすればいいだけの話。・・》
私はつたない人生航路を歩んできた76歳の身であるが、
何かしら自身を鼓舞させる時は、人生は気合だ、と小声で呟(つぶや)き、
自身を叱咤激励をして・・前向きの思考で過ごしているが、
果たして・・微苦笑したりしている。
無念ながらお逢いしたことはないが、今回の辻 真先 さん日頃の思いを拝見し、
御高齢なのにお酒大好きに驚いたり、御若い思いに多々学び、
恐れ入りました・・、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
何よりも教示されたことは、
《・・昨日まで普通にできていたことが、今日できなくなる。
老いは、こういうふうにくる。
それでまた、やりくりする。
悲しいものだけれど、ぼくはこれを面白くみている。・・》。
或いは《・・できなくなった物事を悔やんだって仕方ない。
今もできることを全てと思って、やりくりすればいいだけの話。・・》
私はつたない人生航路を歩んできた76歳の身であるが、
何かしら自身を鼓舞させる時は、人生は気合だ、と小声で呟(つぶや)き、
自身を叱咤激励をして・・前向きの思考で過ごしているが、
果たして・・微苦笑したりしている。