先程、ヤフージャパンの配信しているトピックスを見ている中で、
『 かぼちゃ 冬至に食べる習慣はなぜ? と題された見出しを見たりした。
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☆かぼちゃの旬はいつ?
甘く、ほっくりした食味が特徴の「かぼちゃ」。
煮物やスープ、天ぷら、お菓子など、幅広い料理に使いやすく、
食べ飽きないことも魅力の一つ。
12月の冬至(とうじ)が近づくと、スーパーなどで目立つ位置に、かぼちゃが置かれるなど、
晩秋から冬が旬のイメージが定着しています。
実は、かぼちゃの収穫のピークは、
夏から初秋(日本各地で栽培されているため地域によって収穫時期は異なります)。
野菜の多くは、新鮮なほど栄養価が高いのですが、かぼちゃは例外なのです。
収穫してすぐよりも、1~3カ月ほど寝かせる(追熟させる)ことで水分が程よく抜け、
かぼちゃに含まれるでんぷんが、糖に変わって甘みが増します。
つまり、収穫の旬は夏、おいしい食べ頃は、秋以降の冬の時期ということに。
なお、近年はハウス栽培の技術が進み、
メキシコ産やニュージーランド産のかぼちゃも輸入されるようになったことで、
1年を通して、おいしいかぼちゃを食べられるようになりました。
☆熟成をチェックする方法は?
かぼちゃの熟成を見分けるチェックポイントは、
切っていない丸のままか、カットされたかぼちゃか、で異なります。
丸ごとの場合は、皮の表面にツヤがあり、ヘタが枯れてコルクのように乾き、
ヘタの周りが、ヘコんでいれば完熟のサイン。
熟し方が足りていないかも?と感じる場合は、
切らずに新聞紙に包み、風通しの良い涼しい場所で少し時間を置くと良いでしょう。
カットしたかぼちゃの場合は、
フチの緑色の皮と黄色の果肉の境界が、少し滲(にじ)んでいるものは、
まだ水分が多く、甘みが少なめ。
逆に、境界がはっきりしていて、果肉の黄色が濃く、種子がふっくらと厚みのあるものが、
完熟して食べ頃になったサインです。
種子の間のワタにすき間があるものは、熟し過ぎなので早めに食べましょう。
カットしたかぼちゃを保存する場合は、
タネとわたを取り除き、ラップで包んで冷蔵保存を。
また、食べるサイズにスライスして冷凍し、
使うときは解凍せずに凍ったまま調理すると、水っぽくならず時短にもつながります。
☆「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ヘポかぼちゃ」の御三家がある
かぼちゃは、「日本かぼちゃ」、「西洋かぼちゃ」、「ペポかぼちゃ」の3種類に分けられ、
【知ってた?】これが「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の違いです
現在、「かぼちゃ」として市場に多く流通しているのは、「西洋かぼちゃ」です。
南アメリカが原産で、明治時代になってから、日本で本格的に栽培されるようになりました。
特に人気なのが、甘みが強く、でんぷん質が多い、ホクホクした味わいの黒皮栗系で、
「栗かぼちゃ」とも呼ばれ、「くり将軍」「えびす南京(なんきん)」などの品種があります。
ほかに、オレンジ色の皮が特徴的な赤皮栗系の「赤ずきん」、
「打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)」、メロンに似た白皮栗系の「白皮栗かぼちゃ」、
「雪化粧南京」などがあります。
東洋種の別名がある「日本かぼちゃ」も、もとは外国生まれ。
戦国時代末期に日本へ渡来し、東北以南の気候・風土に適していたため多彩な品種分化をとげました。
京野菜の「鹿ヶ谷(ししがたに)かぼちゃ」、大阪の「勝間南京(こつまなんきん)」、
宮崎の「日向(ひゅうが)かぼちゃ」など、伝統野菜と呼ばれる地方品種に多いのが特徴。
ゴツゴツとした形や個性的な形をしているものが多く、
西洋かぼちゃと比べて、でんぷん質が少なく、ねっとりとした舌触りと控えめな甘さ。
煮崩れしにくく、煮物にすると、だしが染み込んで、おいしく仕上がります。
「へぽかぼちゃ」の代表格は、「ズッキーニ」、「そうめんかぼちゃ」です。
西洋かぼちゃ、日本かぼちゃとは、全く異なる食感と食味が特徴です。
「そうめんかぼちゃ」は、その名の通り、
加熱すると果肉がそうめんのようにほぐれ、シャキシャキとした食感が楽しめます。
「ズッキーニ」は春から夏が旬で、淡白で油との相性が良く、
加熱するとナスのようにやわらかい食感も楽しめます。
☆冬至にかぼちゃを食べる理由は?
ヘタが乾いている、ずっしりと重みがある、肉厚で中のワタが痩せていない、
種子が薄くなくふっくらしているものが、食べ頃のかぼちゃ。
2023年の冬12月22日22日(金)です。
冬至は1年で最も昼が短く、夜が長い日で、冬至の翌日から昼が少しずつ長くなります。
このことから、冬至は太陽の力が最も弱くなる日で、
この日を乗り越えると、再び力が甦っていくと考えられ、
良くないことが続いた後に幸運が巡ってくる「一陽来復(いちようらいふく)」の願いも込められています。
また、冬至に「ん」のつく食べ物を食べると、「運」を呼び込めると古くから信じられていて、
とりわけ「ん」が2つ続く「なんきん(南京=かぼちゃ)」は、
縁起が良い食べ物として重宝されてきました。
また、縁起の良さだけではなく、かぼちゃには三大抗酸化ビタミン(A・C・E)をはじめとする
栄養がぎっしり詰まっています。
夏に収穫したかぼちゃを数カ月保存して栄養価を高め、
厳しい冬を乗り越えるために、大切に食べてきた昔からの知恵が、
「冬至には、かぼちゃ」という風習につながったと言えそうです。 (略)
野村ゆき・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。