中国東北家郷料理「永利」池袋本店。
場所は、池袋駅北口、「平和通り」(へいわ通り)商店街の道沿い。
以前、「中南海」さんにお邪魔した際、当店の前を通り、
その時から一度は訪問してみたいと思っていた宿題店ですが、こうして来店するまでには時間がかかった。
某日は仕事関係者との中華飲みに利用。
入り口は半地下。扉を開けると店のメインカラー、朱赤が目に飛び込んできた。
だだっ広いフロアには角テーブルがざざっと並び、円卓の用意もある。
窓がない空間に客入りも上々。ガヤガヤと話し声が反響してイメージ的には中国本土の大食堂だ。
在日中国人の来店も多く、当然と言うか、スタッフさんもみな中国人。
利用は指示のあった入口近くの角テーブル席。
卓上には、醤油、酢、辣油、胡椒、爪楊枝、割り箸は箸立てにまとめて。ほか、灰皿。
着座後には、メニューとタオルおしぼりの提供を受ける。
同行者は、クセのある現地っぽい中国料理は苦手のようで、当店への訪問も躊躇していた。
足を運んでくれたのは、私という中華マニアの我欲に合わせてくれたのだろう。感謝。
鮮魷西蘭花(イカとブロッコリーの塩炒め)@990
味付けには生姜も効かせていて、こりっとした歯ざわりを楽しめるブロッコリーに、
イカは飾り包丁入り。味の馴染みも良く、同料理のチョイスは同行者ですが、
シンプルな炒めものもそつなくこなしているので安堵した。
東北醤大骨(豚背骨のタレ煮付け)@930
使い捨て透明のビニール手袋付き。
醤油ベースで煮込まれた骨回りの肉をほじり出し、これをつまみに飲むビールが美味いのだ。
周りを見ても思うことは同じ。ほとんどの卓に醤大骨が出ている。
スパイスの効かせ方、味の浸み込み加減も程よく、同行者も大いに気に入ったようで、
手袋をはめバキバキと関節技をきめ解体し、夢中になっていただいていた。
「ね、たまには中国東北料理もいいでしょ。池袋あたりでは食べさせてくれるが店多いのよ」
実際は同行者のほうが池袋には詳しいのだけれど、ちょっと利いた風な口をきいた。
酒を片手にむしゃむしゃ食らいつく。あっという間に骨のみを残す形になった。
これは2名でも難なくいただける量である。
巻餅セット(クレープ包み)@1,290
A.合菜戴帽(野菜の五目炒めと玉子焼きかけ)
B.青椒土豆絲じゃが芋千切とピーマン炒め)
C.京醤肉絲(豚肉細切の甘味噌炒め)
上記3種類から好きなものを春餅(クレープ)につつんで食べれるセット。
チョイスは京醤肉絲(豚肉細切の甘味噌炒め)ですが、凄まじいボリュームに息を呑む。
4~5人前はあるのではないだろうか。
箸をつけると、肉は甜麺醤が効いてこってりと甘く、またネギは別皿で提供されるのではなく、
その肉の下敷きになってぐったりとしている。
春餅(クレープ)は6枚。1枚ずつラップされている状態。温めたのだろう。
しかし、どう考えてもこの枚数で全ての京醤肉絲は包みきれない。
※春餅(6枚)追加の場合は380円です。
葱絲(ネギの細切り)@110
ネギにはやっぱりシャキシャキ感を望みたい。そこで追加してみた。
ところが、サーブされてきたものは予想と違っていた。下に敷いてあるネギと同じ形状。
ううむ。欲しいのは細くせん切りにした白髪ねぎなのだけれど……。
ネギを前に沈黙した。波長が噛み合わずもどかしい。
いかに春餅1枚で多く肉を消費しようか努力した。そのため、出来栄えがいまひとつ(涙)。
大量に京醤肉絲は余り、同行者は味付けが甘すぎると卓上の辣油をかけ、ドツボにはまる。
結果、ここで箸がストップ。持ち帰りにしたらどうだろうか、との提案だったが味のくどさに辞退。
選択ミスをしたようで、醤大骨で上がったテンションも急降下。会計をすることにした。
総じて料理のボリュームが多いため宴会向け。
ラインナップも豊富なので、大人数での利用が望ましいと思う。
お酒は、アサヒ生ビール@520×3、中国紹興酒15年(グラス)@600×3で
お会計は、1人当たり3,000円(千円未満四捨五入) ご馳走さまでした。
永利(エイリ) 池袋本店
東京都豊島区池袋1-2-6 ベルメゾン池袋
TEL 03-5951-0557
営業時間/ 11:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-
※中国料理満足度数は、3.5~5.0