我が家の古老が、『山人参』と呼んでいる植物が、私には「山人参」には思えない。(5月12日投稿)
『山人参』と言うくらいですから、「山に生えている人参」だろうとしか考えない。
何か違和感があり、何処に生えていたのかと古老に尋ねると、二井宿峠の或る斜面に生えているという。
『人参』というと、この場合『高麗人参』を思い浮かべるので、薬用植物がそう簡単に採れるものか
といった違和感であることに気付いたのであります。
しかし、ネットで調べてみると『高麗人参』はウコギ科で、我が家の庭園に育つ『山人参』は、
どう見てもセリ科の植物であり、似ても似つかぬ物であることが分かったのですが、
それでは何者なのか? 『トウキ』もセリ科で可能性があります。
(どう見ても、ニンジンはニンジンですが…)
採取場所に程近い二井宿の里に棲む仙人S.K.氏(60才)と久し振りに職場の廊下ですれ違いましたので
尋ねてみました。
「二井宿の○△斜面で『山人参』が採れるというのは本当ですか?」
すると仙人曰く、
「あ~あれねぇ。地元の人は、『山人参』と言っているけれども、あれは『しゃく』ですよ。」
「二井宿の山中、いたる所に咲いているよ…。『シャクの種』って言うくらいだから、どこにでも
あるものなんですよ…。」
×「さすが博学者…。」
なるほど、『シャクの種』とは、良く言い当てたものだ…と、その時は感じたのですが、
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/shaku.html
(引用先:群馬大学社会情報学部 青木繁伸さんのHP)
おいおい、『シャクの種』の「シャク」は、「癪」じゃなかったっけ…?
結局、仙人の言葉遊びに巻き込まれてしまったようです。
これはこれで、『シャクに障る』話でありました。