恒例、夢屋庭園の花シリーズは本日『オダマキ』そろそろネタ切れかと思うと何かが咲いてくれます。
「花卉三層倍、薬九層倍」などと言う。「馬鹿に付ける薬はあるが、効くかどうかは判らない。」
なんてね。効くかどうか判らない薬は、掛け値が9倍、丸儲けという話でありますが、メーカーサイド
からすれば、「日本の新薬認定には莫大な費用が掛かり、その開発費用を回収するためには当然の
価格である。」ということでありましょう。
百姓は百層倍と揶揄され、我が家では、例年16aの田圃から24俵(1,440Kg)の収穫がある訳ですから、
購入種籾8Kgに対して、180倍。実質使用している籾重量6Kgからすると240倍の儲けとなるはず…。
4月19日に種まきをした種籾は、1ヶ月後、
長いもので約20cm、平均15cm程の苗になりました。「田植え」の光景は良く紹介されますが、
一般の方には、あまり目に触れることのない現場を紹介しますと、
画像右手のグレーの有孔箱が、育苗箱の裏側で、苗はご覧のように目一杯、根を張っています。
これは、水で土を洗い流した状態ですから、実際に機械で植え込まれる時は、根のほとんど
千切れてしまいます。それでも稲は1週間程度で活着(根付き)します。
つくづく稲は、丈夫な植物だと思います。
「安心、安全」が、米生産にも当然求められておりますので、我が家の使用農薬を公表しますと、
田植え前の育苗箱に画像の『ジャッジ』を一握り散布(振りかけます)します。
苗箱20箱当たり一袋1Kgの散布量で、殺菌殺虫剤2袋で6,258円でした。
防除対象は、いもち病や白葉枯れ病、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類と
種々雑多です。健全な育苗を行っていれば、散布しなければしないでも済むような気がします。
ただし、植物の病気は、一旦発生してしまうと、抑えが利かないのが通常であり、
転ばぬ先の杖としては、予防剤として散布するに越したことはない。殺虫剤については、
初期発生を確認してからでも間に合うような気がするのですが、省力化という見地から
こうした二種混合剤が普及しているのかもしれません。
通常収穫量10俵/10aで、既に売上の2.5%が農薬代として消費されたことになります。