その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

さつきの空

2009-05-15 22:22:22 | 暮らし

夢屋庭園は、今花盛り。毎日の表題の画像には困りません。エヘン!!
『さつき』は、五月(さつき)の頃に咲く『サツキツツジ』を指しますが、我が在所では、田植えのことを
『さつき』と呼びます。(ちなみに、標題の画像は「つつじ」です。)
「さつきをおわしたら(終わらせたら)支払いさいんから(行くから)…」などと、
「さつきを終えたら、○○します」という表現は、忙しさの言い訳であり、忙しさの代名詞でもあります。

             

5月11日(月)に田起こしをしていただき、用水路を水止めし、灌水します。荒く耕された粘土質の土は、
充分な水を含み、代掻き作業を待ちます。5月13日(水)に、トラクターは耕うん用のロータリーを
代掻きローターに履き替え、

             

土を細かく砕くと同時に水平に均し、鏡のような水を湛えた「水田」に変化します。

             

5月14日(木)、折からの西風にあおられて畦畔の東側に寄せられた稲わらの残渣をレーキですくい取り、
(秋の収穫時にコンバインで切り刻まれた稲わらは、秋に一度焼いています。)
畦畔の上に寄せ集め、気がつけば今日も一日、日が暮れる…。

             

水の灌水は、深過ぎず、また漏れないように微調整をしながら、耕作土の安定化を図りますが、
一発除草(田植え前に除草剤を散布し、水田面を事前処理する。)を実施したり、
水田の高低差から起こる水漏れを防ぐために、畦畔にビニールシートを被覆したりと
田植え前の作業だけでも結構忙しい。
やはり『さつき』は忙しいのだ…と改めて思うのであります。
今度の日曜日か月曜日は、田植え作業になるでしょう。…なるでしょうなどといういい加減さは、
田植え作業(機械作業)も人頼みなものですから、機械所有者の都合によるものなので、
決定権が我が家には無いという意味でのいい加減さです。
全国的に夏日となった先週の日曜日(5月10日)ではありますが、何故か田圃に水が入ると
一旦、急な冷え込みが来る『さつき』の空です…。

コメント
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