遂に夢屋庭園の花の話題も尽きてしまいましたので、我が家の田圃に通う道すがらの花を紹介します。
『小麦』は、関東以西では米の裏作として作付されていたでしょうから、一般の方には珍しくもない
かもしれませんが、我が在所では、『雪腐れ病』という麦の病気があり、また、湿田地帯であるこ
とから、子どもの頃は、教科書の中での知識で「二期作」や「麦秋」という言葉は知っていても、
「麦踏」などという作業を経験したこともなく、また、麦の穂を見たこともありませんでした。
大学時代にお世話になった埼玉県内の某所で、茶色に変色した田面を見て、「これが麦か…。」と
感激した記憶があり、そこの農家のおばちゃんたちが作ってくれた「手打ちうどん」はとてもコシが
強く、夏野菜をふんだんに入れた「すいとん」がとても美味しかったと舌が憶えています。
さて、時は流れ減反政策の一環として、我が在所の乾田化可能な耕地でも、麦を転作作物として耕作す
る農家も出て来ました。いつの間にか「麦の穂」や「麦秋」を体験することが、例年の目にする当たり
前の光景と成りつつあります。
田圃に向かう道すがら、畑(花壇ではありません)の隅に咲いた「ひなげしの花」。真赤なその色は、
やや毒々しげでもありますが、本来の「ひなげし」は花弁が4弁とか…。一般的に栽培されている
流通品種は、16弁であるとネット上に紹介されておりました。
「ひなげし」と言えば、私の世代では、アグネス・チャンのデビュー曲『ひなげしの花』かなぁ~。
ふと、フレーズを思い出すと「来る、来ない、帰らない、帰る~♪」という歌詞だったよなぁ…、
あれれ、歌詞の流れとは言え、「肯定」・「否定」・「否定」・「肯定」の順番ではないか。
普通、花びら占いは、「肯定」・「否定」・「肯定」・「否定」の順番じゃないの…?
ん~。もし、「ひなげし」が4弁という偶数の花弁であるということを知った上で作詞された歌詞
であるとすれば、実に計算された歌詞である。作詞は、山上路夫さん。
まぁ、4弁では、花占いの結果が見えているので、無理やり「肯定形」を最後に持ってくるという
「おんな心」を見事に表現した歌詞ということにしておきましょう。
私の場合の花占いは「マーガレット」で、結果が思わしくない方向に向かうことが確認されつつ
あると2枚同時にむしって、強引に好結果に導こうというズルをしていたので、人のことは
とやかく言えませんが、「花占い」などをしている純朴な頃もあったのですよ…私にも。