娘二人が、半ば夢破れて帰って来ました。長女はイラスト描画の限界を感じ、二女は卒業後の就職が決まらずに充電のため一時帰省ということらしい。30年前の私も就職難の時代で、運良く地元にUターン出来たものの、周囲に恵まれていると言われながらも決して満足していた訳でもありません。PCの普及とデジカメの進化によって、今では『夢屋国王』を名乗りながら、大好きな昆虫を死体にして虫ピンに刺す昆虫採集から、生態を画像に残す昆虫採集に切り替えた程度の進化しかしていないのであります。(これでも大人になったのでしょうか…^^;)
さて、今年の夢屋農園には、ジャガイモを3種類植えてみました。家庭菜園の流行によって、量販店の園芸コーナーでは、4月初めまで大量に積んであったジャガイモの種が、5月の連休前には総て売り切れてしまいました。友人A氏を脅しながら「メイクイーン」を手に入れ、作業小屋に眠って芽が出てしまった「男爵」とデパート催事『大北海道展』で手に入れた「インカのめざめ」も植えてしまいました。3種の花を見ていると微妙に花の色が違うんです。来年は、他所様の畑のジャガイモの花を見て、これは〇〇ですね…などと、言い当ててみましょうか^^;
ジャガイモの花には、既に「アブラムシ」が着いていて、「ジャガイモアブラムシ」ではなかろうか…と思いつつ、目は「ニジュウヤホシテントウ」を探し求めております。
子どもの頃から「夏の昆虫図鑑」に出てくる「ニジュウヤホシテントウ」の実物を『夢屋国王』は見たことがありません。「夏の昆虫図鑑」は、中央政府(関東地方)の辺りで編集されるので、辺地(東北)で見つけられる昆虫とは、若干ズレが生じてしまいます。
「Oh~! これは・・・ニジュウヤホシテントウモドキ???」
残念ながら、これは「ナミテントウの紅型」…「ニジュウヤホシテントウ」は短毛があるので、翅の部分がこんなにテカらないようです。
ジャガイモの花柄を歩くこちらは「ナミテントウの変形四紋型」…同じ「ナミテントウ」なのですが、違った種類ではないかと思えるほど「ナミテントウ」の斑紋はバリエーションに富んでおります。
娘二人に息子が一人。同じ遺伝子を受け継いでいるはずなのですが、性格・行動…似ているようで似ていない。(本当に、私の遺伝子か?…^^;)自由奔放なところだけは、オヤジにしっかり似ている姉妹弟たちのようであります。
No.016 ナミテントウ Harmonia axyridis 昆虫綱 甲虫目 テントウムシ科
上翅の斑紋出現は、四つの遺伝子によって支配されているようであります。肉食系でアブラムシを捕食してくれるので、耕作者にとっては『益虫』でありますが、『夢屋国王』が探し求める「ニジュウヤホシテントウ」はベジタリアン…『害虫』。こうしてみると、私は『害虫』を呼ぶことを目的に畑を耕作しているのかもしれません^^;