アブラナ科の野菜を作ってみて、この時期に一番悩まされる害虫の代表格である「キスジノミハムシ」…ミズナや二十日ダイコン、葉ダイコンなど、発芽と同時に食害されて、ひどい場合は双葉の状態が一気に消失してしまいます。
家庭菜園の規模であれば、「不織布」のトンネル栽培である程度被害を防ぐこともできますが、「寒冷紗」程度の網目は自由に出入りしてくれます…^^;
『ノミハムシ』という名前が示すように、人の気配を感じては、ぴょんぴよ~んと飛び跳ね、厄介この上ない。『夢屋国王』は、充分敵を熟知していると過信してしまい、昨日、大きな失態を演じてしまいました。
昨日の画像(左)と本日の画像(右)…どう見たって同じ虫であります。
実際に見える「キスジノミハムシ」の画像(これでも拡大してますけど…)、黄色いストライプが見えて、葉に穴を開ける2mm程度の虫…昨日の画像を撮影した時は、ジッとして動かず、大きさも4mm程度と大きなタイプだったので、すっかり騙されてしまいました。
♂という生物は、大きい小さいと良く他人様と自分を比較しますが(何の話じゃ?)、個体差である『大きさ』に騙され、物の本質を見失ってしまったようであります。
しかし、「ダニ」の世界では、形状は全く同一なのに「ペニス」の大きさで「種」が分かれるタイプがあると師匠に聞いたことがあります。一方の「種」は大きすぎて他方と交尾が出来ない…繁殖できないという理由によるものだとか…。朝から下ネタをご披露するつもりはございませんけどね^^;
マクロ画像ばかり追っていると、AとBの比較対象が出来なくなってしまう…国勢調査上の大きな教訓を得た一日でありました。
No.020(再掲)キスジノミハムシ Phyllotreta striolata 昆虫綱 甲虫目 ハムシ科
『夢屋王国』は、有機農業を実践している訳ではありませんが、極力、減農薬に努めようと日々工夫をしております。しかしながら、「ネキリムシ」と「キスジノミハムシ」だけは、直播の野菜が壊滅的打撃を受けることが多々あり、発芽期や植え付けの初期に「オルトラン粒剤」を施用することになります。これをやらないと「有機農業」ではなく、被害覚悟の「勇気農業」になると国王は思うのであります…^^;