農園の『ケン太郎(キジ♂)』が鳴き始めました。
ドラミングこそしませんが「ケンケーン!」という甲高い声で鳴くキジ。カラスの『カン三郎一家』も別れ、クチバシには営巣の材料とも思える綿毛をくわえております。今年の春の到来はやはり早いようであります。
「鳳凰」は霊泉の甘い水だけを飲み、60年から120年に一度しか実を結ばないという竹の実しか食べず、梧桐(アオギリ)の木にしか止まらないと言われる伝説の霊鳥であります。しかし、庶民はアルコールさえ入っていれば種類を問わず、食える物は何でも食し、荒屋であっても夜露をしのいで生きていく。選り好みなんてしていられないのでありまして、これ以上の下が無いはずだから上を向いて歩くのであります(笑)
テレビをつければ「新型コロナウイルス」の話題であり、スーパーにはトイレットペーパーどころか、缶詰や冷凍食品の買い貯めが横行しているとか…東日本大震災の時には、カップ麺の売り切れがありましたが、食の確保という命をつなぐ行為は生きていく上で重要な要素なのだけれど、『お百姓さん』には中々返って来ない…冷害不作の年であっても、買い入れ価格で素直に供出してしまいますからねぇ。(食料が投機の対象になってしまったら国が滅んでしまいますよ。)
芽が出るとウキウキしてきますなぁ^^;
雪に閉ざされること最低3ヶ月…4月にようやく重い腰を上げ、畑の乾燥を待って種蒔きといった栽培サイクルも、今年は少雪でパイプハウスの中も下手をすると朝△2℃から日中一気に30℃まで上昇し、まだ早いかと思っていた作物が次々に発芽しております。外はジャンパー着用、中ではTシャツ姿の作業…不思議な世界を行き来しておりますが、芽生えを見ておりますと心も弾んで来ます。同時に雑草との戦いも始まる訳ですけれどね。
さて、弥生3月…「木草弥や生ひ月(きくさいやおいつき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力なようであります。「弥や(いや)」…いよいよという意で、「御両家とご臨席を賜りました皆様の弥栄(いやさか)を御祈念いたしまして乾杯!(かんぱ~い!)」なんて、意味も知らずにあいさつしておりますが、なるほど「一層栄えますように」とお祈りする訳ね。グラスのビールが気になって、意味も知らずに口走っておりますよ。今年は、1ヶ月ほど早くスタートを切りました。焦らず休まず…『お百姓さん』は「コロナ」なんぞに負けていられないのでありますよ。