ちょっと奮発し過ぎですが…
アルバイトに駆り出されたのは千葉県鴨川市だった。確か学生時代にサイクリング車で帰郷した際に通った街…うっすらと海岸線の記憶が蘇りましたけれどね。天津町(現鴨川市)の祭りだったから、7月の末だったに違いない。駐在所で旅館を紹介していただいて、泊ったのはお隣の勝浦市だったような記憶でありますよ。貧乏学生の独り旅だから「お金ある?」といぶかしがられた記憶もあるけれど、お金が無いのは昔も今も変わらない。宿の方が見かねて、お昼用のおにぎりをサービスしてくれた思い出もある。それから45年…立派に成長した?『おやじぃ』は、アルバイトだと言うのに「金目鯛の煮付け」をお昼に食べている。お陰で、アルバイト代が吹っ飛ぶというのにねぇ^^;
「金目鯛」は「キンメダイ」であって、『かねめだい』と読んではいけない。しかし、深海魚のこのお魚は、高級魚で『金目(かねめ)』(値打ちの高いこと)と読んでも間違いはなさそうである。ところで、『金に糸目をつけぬ』と言うけれど、何で「お金」と「糸」が関係するのだろう?「糸目」とは「凧を締める糸」であり、惜しげもなくお金を使って事にあたり、『凧に糸目』を付けないと無制御の状態になることからの例えらしい。(また、別の方向に話が脱線してしまった。)アルバイトの身分で、お昼に「金目鯛の煮付け」では贅沢過ぎるけれど、そうそう経験できることでもないことと、自分のことは優しく許すことにする(笑)
赤、黄色だけでなくこれもまた綺麗…
さて、片道約7時間30分、車中睡眠4時間、実労2時間、食事休憩3時間と出発から24時間の旅となってしまいましたが、山形から房総半島までは確かに遠い。(それでも往復950㎞程度である。)アクアライン、外環回り、圏央道路と3ルートの選択肢があったのだけれど、首都高の混雑を避けたつもりが、むしろ東金道路から海岸にいたる国県道が狭く、これが失敗だったような気もする。しかし、これが『おやじぃ』に『哲学』させる良いきっかけになったんだよなぁ…。
はてさて、内房と外房…『千葉都民』と『千葉県民』の格差を感じた次第であります。山形県の田舎者が何を言う…しかし、外房に至る景色は山形の田舎と変わりない。山形県は『全体』が田舎であるのに対して、千葉県の場合は都市化と田舎の差が大き過ぎる。『県土の均衡ある発展』…某山形県知事が言っていた気もするけれど、山形の場合は、『全てが田舎でも、全体の底上げに努力されている』気がするんですなぁ…決して、『都市化』が幸せのシンボルとして捉えている訳ではありませんけれどね。かつて、亡)浜田幸一さんが、『アクアラインと圏央道をつなぐ』という大構想をぶち上げていたような気もするけれど、ふと頷けてしまった次第であります。いずれにせよ『田舎のねずみ』にとっては、渋滞の中を日々通勤するなんてご遠慮したいことでありますが、『金に糸目』をつけなければ、そんな大構想も実現していたかもねぇ(笑)