その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

腐っても鯛…

2023-11-15 09:49:28 | 転職

こちら「誕生寺」の参道であります…

観光ガイドブックを片手にお仕事をしている訳ではないから、そこに何があるかなんて知らない。時間調整の間に、大きな寺院があったから足を踏み入れてみただけですが、そこは「日蓮聖人」の生誕を記念して建立された「日蓮宗七大本山」のひとつとされる「誕生寺」でありました。
確か危篤の母親を蘇生させたとか、千葉県には日蓮にまつわる伝承が多かったという記憶があるけれど、「鯛の浦(妙の浦)」もそのひとつで、比較的深場を泳ぐ鯛が浅場に根付いているという…日蓮が生誕の際に鯛が現れたとか?現代でも真鯛が群れる現象は科学的には解明されていないらしい。日蓮に限らず、各宗教の開祖が起こした数々の『奇跡』は、後付けの香りが漂うのでありますが、『おやじぃ』の観光地の知識も後付けであり、その地の由緒を調べて出掛けるというよりは、今回のようにたまたま出くわすという『旅』が多いようであります。
立派な「諸堂」も昭和から平成にかけて、『50万人講』なる発願で再興されたものであり、開祖の『教え』というよりも、その後の裾野の広がり…集票、集金力に驚くばかりでありますなぁ。法要塔に抱き着いて「膝を治してください。」などと願をかけている観光客も居たりして、『万人の願い』それそれに耳を傾けていたら、開祖も疲労困憊するに違いない…開祖にすがるのも、それを利用するのもまた『人』でありますよ(笑)


現場の窓から見える景色も…

さて、『山ザル』が海を見るとうれしくなってしまう。透明度が高くて綺麗なんですけれど、南側を望む景色は、日の出や日の入りが見えないような気がする…ちょっと残念な立ち位置ではある^^;
人は、何かの目的を持って『旅』をするのであろうから、海の幸、景色、観光地とその目的が達成できれば満足するに違いない。こちとら、お仕事で出掛けているのだから、空いた時間で景色やグルメを楽しめたら『儲けもの』ですわ…。
はてさて、日蓮が、内乱や侵略(蒙古来襲)を予言できたのも、当時としては情報通であったからという説もある。後に続く人々は『奇跡』や『予言』として、開祖の『神格化』を図っていくものらしい。「衆生済度」を説いたものも、いつの間にやら、死後の世界に浄土に導くというような発想になり、ありがたいといわれる『お経』で救われると勘違いしているフシもある。学生時代にただ通過しただけの土地を45年後に訪れているのも何かの『ご縁』なのかも知れませんなぁ。只々、ペダルを踏んで故郷山形を目指している頃は、何も考えていなかったこの先も、今では、短いこの先を考える年になっている。世の中を考えながら、『腐っても鯛』などと言われるけれど、腐らせてしまうのは後に続く人々なのかも知れないなぁとつくづく感じる『おやじぃ』でありますよ(笑)

コメント
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