中国による影響力拡大のための活動に気付いていない米当局者がいるならば、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事の元副首席補佐官に対する起訴状を読むべきだと、WSJ社説。
検察は起訴状の中で、リンダ・サン被告が中国から何百万ドルもの利益供与を受け、州政府内部で中国政府の方針に従った活動をひそかに行ったと主張。
起訴状に書かれた詳細は驚くべきものだ。サン被告は州政府に勤務しながら、中国領事館と緊密に連絡を取り合っていたようで、やり取りの中には台湾による州政府幹部への働き掛けを阻止する取り組みに関するものも含まれていたと、WSJ社説。
サン被告は2019年、宴会の招待状の文面で、「台湾の総統が7月12日にニューヨーク市を訪問する予定」だと知った。同被告は直ちに中国当局者の1人に連絡し、警戒を促した。
2021年、ある中国政府関係者がニューヨーク州から旧正月を記念する声明を出すことを提案。
サン被告は声明のテーマについて指示を仰いだ。その中国政府関係者は、新型コロナウイルスの話題の中で「米中が協力してウイルスとどのように戦ったか」について話すことを提案。
そして同被告は、事前確認用の原稿を送った。
サン被告はその間に、中国への旅費、コンサートチケット、中国政府当局者の個人シェフが調理した「南京式塩水鴨」などの贈与を受けた疑いがある。
検察によると、より大きな見返りは、中国を拠点とした夫のフー被告の事業活動に関連する「何百万ドルもの取引を手助けしてもらった」ことだった。
起訴状によると、彼は「近親者の名義で開設した銀行口座を通じ、違法に得た利益を洗浄」した。
夫妻は、360万ドル(約5億1700万円)のニューヨーク州の不動産と190万ドルのハワイ州のコンドミニアムを、住宅ローンを組まずに購入していた。
連邦検察当局が示したサン被告の起訴事実の中には、外国代理人登録法(FARA)違反の罪状も含まれている。
中国の影響力行使の状況を暴き続けている連邦捜査局(FBI)に、賛辞を送りたい。ニューヨーク州政府と他州の政府が今回の事件から受け取るべきメッセージは、手土産を携えた中国人には気を付けるべきだというものだと、WSJ・社説。
日本でも、NHKの海外向けラジオ放送で、外注先が雇用したアナウンサーが、原稿にはない、尖閣は中国領との発言。
スパイが公共放送に潜り込んで虚報を流すトラブルが生じたことは、衆知の事件。
NHKの管理体制と、会長の責任が問われていますね。
【日本の解き方】NHK中国語ニュースの問題発言 尖閣で起きていた「重大事案」と偶然の一致とは思えない…背景も含め徹底調査すべきだ - zakzak:夕刊フジ公式サイト
軍事侵略だけではなく、あらゆる要所に潜入してきている中国の諜報戦略。
そのぬかりはないはずの米国でも中国のスパイは、州政府内部に侵入。
スパイ防止法のない、平和ボケの日本では、何処まで侵入されているのでしょう?
# 冒頭の画像は、ニューヨーク州知事の副首席補佐官だったリンダ・サン容疑者
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【社説】NY州政府内にいた中国「代理人」 - WSJ
中国政府のために秘密工作を行ったとして米検察がニューヨーク州知事の元副補佐官を刑事訴追 By The Editorial Board 2024年9月5日
中国による影響力拡大のための活動に気付いていない米当局者がいるならば、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事の元副首席補佐官に対する起訴状を読むべきだ。起訴状は今週公開された。検察はその中で、リンダ・サン被告が中国から何百万ドルもの利益供与を受け、州政府内部で中国政府の方針に従った活動をひそかに行ったと主張している。
サン被告は無罪を主張し、同じく刑事訴追された夫のクリス・フー被告も無罪を訴えている。中国と異なり、自由主義である米国の法制度の下では、彼らは有罪が証明されるまで推定無罪となる。それでも、起訴状に書かれた詳細は驚くべきものだ。サン被告は州政府に勤務しながら、中国領事館と緊密に連絡を取り合っていたようで、やり取りの中には台湾による州政府幹部への働き掛けを阻止する取り組みに関するものも含まれていた。
起訴状によると、サン被告は2019年、宴会の招待状の文面で、「台湾の総統が7月12日にニューヨーク市を訪問する予定」だと知った。同被告は直ちに中国当局者の1人に、「参考までにメールを送信する。これは既に阻止した」と連絡し、警戒を促した。サン被告はその後、「政治家1」とされる州当局者が「その日にキャッツキル山地で職員のための夏の行事を開催する」という口実を作り、その宴会を断った。実際には、職員の行事は7月11日に開催された。
2021年、ある中国政府関係者がニューヨーク州から旧正月を記念する声明を出すことを提案した。サン被告は声明のテーマについて指示を仰いだ。その中国政府関係者は、新型コロナウイルスの話題の中で「米中が協力してウイルスとどのように戦ったか」について話すことを提案した。その後、サン被告は「政治家2」がスピーチに同意したことについて確認を取った。そして同被告は、「ウイグル情勢」に触れようとしたスピーチライターと議論しなくてはならなかったと不平を漏らしながら、事前確認用の原稿を送った。
それにとどまらず、サン被告はその間に、中国への旅費、コンサートチケット、中国政府当局者の個人シェフが調理した「南京式塩水鴨」などの贈与を受けた疑いがある。検察によると、より大きな見返りは、中国を拠点としたフー被告の事業活動に関連する「何百万ドルもの取引を手助けしてもらった」ことだった。
起訴状によると、彼は「近親者の名義で開設した銀行口座を通じ、違法に得た利益を洗浄」した。夫妻は、税申告の額が比較的少ないにもかかわらず、360万ドル(約5億1700万円)のニューヨーク州の不動産と190万ドルのハワイ州のコンドミニアムを、住宅ローンを組まずに購入していた。
連邦検察当局が示したサン被告の起訴事実の中には、外国代理人登録法(FARA)違反の罪状も含まれている。FARAの適用状況には一貫性がなかったが、起訴状の内容が真実ならば、今回の事件は同法の適用に値すると思われる。中国の影響力行使の状況を暴き続けている連邦捜査局(FBI)に、賛辞を送りたい。ニューヨーク州政府と他州の政府が今回の事件から受け取るべきメッセージは、手土産を携えた中国人には気を付けるべきだというものだ。
中国政府のために秘密工作を行ったとして米検察がニューヨーク州知事の元副補佐官を刑事訴追 By The Editorial Board 2024年9月5日
中国による影響力拡大のための活動に気付いていない米当局者がいるならば、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事の元副首席補佐官に対する起訴状を読むべきだ。起訴状は今週公開された。検察はその中で、リンダ・サン被告が中国から何百万ドルもの利益供与を受け、州政府内部で中国政府の方針に従った活動をひそかに行ったと主張している。
サン被告は無罪を主張し、同じく刑事訴追された夫のクリス・フー被告も無罪を訴えている。中国と異なり、自由主義である米国の法制度の下では、彼らは有罪が証明されるまで推定無罪となる。それでも、起訴状に書かれた詳細は驚くべきものだ。サン被告は州政府に勤務しながら、中国領事館と緊密に連絡を取り合っていたようで、やり取りの中には台湾による州政府幹部への働き掛けを阻止する取り組みに関するものも含まれていた。
起訴状によると、サン被告は2019年、宴会の招待状の文面で、「台湾の総統が7月12日にニューヨーク市を訪問する予定」だと知った。同被告は直ちに中国当局者の1人に、「参考までにメールを送信する。これは既に阻止した」と連絡し、警戒を促した。サン被告はその後、「政治家1」とされる州当局者が「その日にキャッツキル山地で職員のための夏の行事を開催する」という口実を作り、その宴会を断った。実際には、職員の行事は7月11日に開催された。
2021年、ある中国政府関係者がニューヨーク州から旧正月を記念する声明を出すことを提案した。サン被告は声明のテーマについて指示を仰いだ。その中国政府関係者は、新型コロナウイルスの話題の中で「米中が協力してウイルスとどのように戦ったか」について話すことを提案した。その後、サン被告は「政治家2」がスピーチに同意したことについて確認を取った。そして同被告は、「ウイグル情勢」に触れようとしたスピーチライターと議論しなくてはならなかったと不平を漏らしながら、事前確認用の原稿を送った。
それにとどまらず、サン被告はその間に、中国への旅費、コンサートチケット、中国政府当局者の個人シェフが調理した「南京式塩水鴨」などの贈与を受けた疑いがある。検察によると、より大きな見返りは、中国を拠点としたフー被告の事業活動に関連する「何百万ドルもの取引を手助けしてもらった」ことだった。
起訴状によると、彼は「近親者の名義で開設した銀行口座を通じ、違法に得た利益を洗浄」した。夫妻は、税申告の額が比較的少ないにもかかわらず、360万ドル(約5億1700万円)のニューヨーク州の不動産と190万ドルのハワイ州のコンドミニアムを、住宅ローンを組まずに購入していた。
連邦検察当局が示したサン被告の起訴事実の中には、外国代理人登録法(FARA)違反の罪状も含まれている。FARAの適用状況には一貫性がなかったが、起訴状の内容が真実ならば、今回の事件は同法の適用に値すると思われる。中国の影響力行使の状況を暴き続けている連邦捜査局(FBI)に、賛辞を送りたい。ニューヨーク州政府と他州の政府が今回の事件から受け取るべきメッセージは、手土産を携えた中国人には気を付けるべきだというものだ。
検察は起訴状の中で、リンダ・サン被告が中国から何百万ドルもの利益供与を受け、州政府内部で中国政府の方針に従った活動をひそかに行ったと主張。
起訴状に書かれた詳細は驚くべきものだ。サン被告は州政府に勤務しながら、中国領事館と緊密に連絡を取り合っていたようで、やり取りの中には台湾による州政府幹部への働き掛けを阻止する取り組みに関するものも含まれていたと、WSJ社説。
サン被告は2019年、宴会の招待状の文面で、「台湾の総統が7月12日にニューヨーク市を訪問する予定」だと知った。同被告は直ちに中国当局者の1人に連絡し、警戒を促した。
2021年、ある中国政府関係者がニューヨーク州から旧正月を記念する声明を出すことを提案。
サン被告は声明のテーマについて指示を仰いだ。その中国政府関係者は、新型コロナウイルスの話題の中で「米中が協力してウイルスとどのように戦ったか」について話すことを提案。
そして同被告は、事前確認用の原稿を送った。
サン被告はその間に、中国への旅費、コンサートチケット、中国政府当局者の個人シェフが調理した「南京式塩水鴨」などの贈与を受けた疑いがある。
検察によると、より大きな見返りは、中国を拠点とした夫のフー被告の事業活動に関連する「何百万ドルもの取引を手助けしてもらった」ことだった。
起訴状によると、彼は「近親者の名義で開設した銀行口座を通じ、違法に得た利益を洗浄」した。
夫妻は、360万ドル(約5億1700万円)のニューヨーク州の不動産と190万ドルのハワイ州のコンドミニアムを、住宅ローンを組まずに購入していた。
連邦検察当局が示したサン被告の起訴事実の中には、外国代理人登録法(FARA)違反の罪状も含まれている。
中国の影響力行使の状況を暴き続けている連邦捜査局(FBI)に、賛辞を送りたい。ニューヨーク州政府と他州の政府が今回の事件から受け取るべきメッセージは、手土産を携えた中国人には気を付けるべきだというものだと、WSJ・社説。
日本でも、NHKの海外向けラジオ放送で、外注先が雇用したアナウンサーが、原稿にはない、尖閣は中国領との発言。
スパイが公共放送に潜り込んで虚報を流すトラブルが生じたことは、衆知の事件。
NHKの管理体制と、会長の責任が問われていますね。
【日本の解き方】NHK中国語ニュースの問題発言 尖閣で起きていた「重大事案」と偶然の一致とは思えない…背景も含め徹底調査すべきだ - zakzak:夕刊フジ公式サイト
軍事侵略だけではなく、あらゆる要所に潜入してきている中国の諜報戦略。
そのぬかりはないはずの米国でも中国のスパイは、州政府内部に侵入。
スパイ防止法のない、平和ボケの日本では、何処まで侵入されているのでしょう?
# 冒頭の画像は、ニューヨーク州知事の副首席補佐官だったリンダ・サン容疑者
この花の名前は、シュウメイギク
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