ベルギーのブリュッセルで行われたASEMの夕食会後、廊下での座談で関係改善の方向が合意されて、準備が進められていたはずの、ハノイでの管・温家宝両首脳会談が、当日ドタキャンされました。温家宝首相がハノイ入りしたにも関わらず連絡がとれず、会談が確定しないためイラ管が身辺に怒鳴り散らしたとか、直前の日中外相会談の雰囲気が良かったと日本側は理解し、会談後日中首脳会談が行われるとコメントしたとか、相変わらず日本政府&外務省の情報収集能力不足ぶりが目立ちます。 . . . 本文を読む
「カンカラ管」内閣が、長妻大臣を左遷した時にも触れましたが、「消えた年金」「年金保険料の使途」を厳しく追及したミスター年金こと長妻氏の姿が、よくも悪くも政権交代の旋風を巻き起こす起源でした。
政権交代が実現した暁には、厚労省に出勤する長妻氏や八ッ場ダムについて語る前原氏が華々しく報道されました。まさに危うい政権交代の象徴でしたね。その後八ッ場ダムはどう進展進展したのでしょう。政治主導を掲げ、くそまじめに貫いた長妻氏は、年金の重箱の隅つつきだけの能力と、改革の気持ちだけでは限界が露呈し、逆に官僚や職員にちくられて左遷されてしまいました。 . . . 本文を読む
明日(28日)から、ASEANに、日中韓やインド、豪州、さらに今回新規追加を決議する米露も参加した首脳会議が始まります。
注目されるのは、南シナ海へ覇権を拡大する中国と、それに対抗するASEAN諸国とその応援団の対話。ベトナムが主導してASEAN各国が団結して中国と交渉しようとしていること、東シナ海のガス田や尖閣諸島をめぐり中国の攻勢にさらされている日本も、団結して中国の脅威に対抗すべき絶好の機会であることは、遊爺だけでなく、多くの方々が唱えておられることですね。 . . . 本文を読む
北海道5区補欠選挙の結果が出ました。
町村氏やや優位の事前報道であったとは言え、北教組・連合が圧倒的な強さを誇る北海道で、終盤は連合が追い上げに全力投球などとの報道もあり危惧していました。選挙に至った経緯から、候補者を立てるだけでも反省の色が見えず、おこがましい民主党であって、ここで民主党候補が勝つ(=北教組の無法体質を容認)ようであれば、失礼ながら北海道5区の方々の北教組・連合による洗脳度の悲惨さを嘆かざるをえないところでした。 . . . 本文を読む
G20、急きょ事前打ち合わせを行ったG7では、人民元安対策が主眼とされていましたが、米韓共同提案として、経常収支黒字の数値管理による通貨管理が主題となってきました。
人民元に直接触れるのではなく、経常収支黒字No.1の中国に枠を被せ、間接的に人民元安への対応を迫ろうというものですが、円高対策も封じられてしまう、米やカナダに有利な提案なのです。
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「5中総会」開催時に行われた中国の反日デモが、何故学生主体なのか、何故「5中総会」開催時なまかの考察で一応結論づけを前回までに行いました。
この反日デモで利益に与る者が仕掛けた犯人ということで、江沢民とその一派がそうだと。胡錦濤氏の後継争いで、江沢民派が勝利するための現政権への揺さぶりのデモだったのですね。
デモの仕掛けで烽火をげ、先導させるには、各大学の政府系=共産党&人民解放軍の指示の元の学生会が使われたとの記事が出てきました。
胡錦濤主席は、最後まで江沢民を超えることができず、敗北したことになります。
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中国の反日デモが、学生主体でかつ、「5中総会」開催時に行われたことについて考察を続けています。
学生主体であることの理由のひとつは前回アップした、学生の就職難への現役学生の不安・不満と、卒業後就職できていない「蟻族」の同調があげられ、多くの紙面やニュース番組でも取り上げられてきています。
そこで、もう後ひとつの理由です。
胡錦濤氏と江沢民、そして習近平氏の動向に注目していました。偏見ですが、学生に筋肉モリモリマンが多いことにも。 . . . 本文を読む
5都市で発生した「反日デモ」の参加者が、学生が主流であったことの理由は何故かと考えていました。
大きくはふたつを推察していましたが、そのひとつの学生の就職難が読売新聞でも記事にされていました。「80後」「90後」と呼ばれる1980~90年代生まれの若者が主役で、江沢民の「愛国・反日」教育の影響を強くうけている世代なのだそうです。
大学を卒業しても定職につけず、郊外にある村落の簡易宿舎に集まって居住するワーキングプアの若者は「蟻族」と呼ばれ、中国各地で社会問題化しているのだそうですが、学生が始めたデモに「蟻族」も参加し人数が増えたのだと。 . . . 本文を読む
尖閣諸島の領有権を訴えたデモは、胡錦濤政権の締め付けもあり、小規模で単発的なもので終わろうとしている様に見えていました。
ところが、胡錦濤主席の後継者を決める重大会議が会された今、かつての反日デモに相当する規模(広がりはそこまで行っていない)の反日でもが勃発しました。今の時期の勃発は、胡錦濤政権にとっても痛手?
では、誰が何のために仕掛けたのでしょう? . . . 本文を読む
日本の財務省が公表した 8月の国際収支状況で、中国の対日証券投資で処分額が購入額を 2兆182億円上回ったのだそうですね。内訳は、短期債が 2兆285億円の処分超、中長期債は103億円の買い越しなのだとか。
これは、昨年8月~今年7月の買い越し額の累計2兆2383億円を一度に処分したことになり、異例の水準なのだそうです。 . . . 本文を読む
露・メドベージェフ大統領が、北方領土を訪問すると、強気ですね。
中国を訪問し胡錦濤主席と会談して、「第二次世界大戦終結65周年に関する中露両国元首の共同声明」を発表し、終戦記念日(露は9/2を記念日に法律を制定)の歴史認識アリバイ造りをしていました。 . . . 本文を読む
尖閣諸島近海の領海と接続水域の境界付近を航行し、示威活動をしていた中国の漁業監視船2隻が、6日になって姿を消したのだそうですが、漁船や偽装漁船を先兵に漁業監視船、海洋調査船などの武装艦船を漁船保護の名目で同行させ、制海権を掌握し、やがては人民解放軍の艦船も派遣し海域や当初を占有する中国の戦術は、漁業監視船の常駐化が見られたことで、今回の漁船の衝突事故が、一連の戦術の一貫であることが、世界中に証明されました。
アジアは勿論のこと、世界中で中国の覇権拡大の脅威への警戒感が高まり、様子見でジャブを繰り出しながら戦術拡大を進める中国は、一旦は退いたということでしょう。
一歩後退、二歩前進。波状攻撃の次の手への緊急な備えが望まれます。 . . . 本文を読む
日中首脳会談が、大方の予想を裏切って、急遽実現しましたね。
廊下で偶然出会ったという設定ですが、急遽決まったことには違いないので、その外交的表現で温家宝首相の立場を擁護したということでよしとすべきでしょう。
そのあたりのいきさつが、読売の朝刊に載っていました。急遽とはいえ、中国は磐石の体制なのに対し、日本側は通訳や、日中首脳会談に必ず同席する担当課長が同行していないなど、相変わらずの恥さらし振りです。 . . . 本文を読む
民主党代表選の小沢氏、菅氏の対決以来、内閣支持率が何故か上がり続け、「新報道2001」では調査日が微妙なタイミングだったせいか、先週(9/23調査)でも上昇が続いている状況でした。
さすがに今週明けの発表では、「読売新聞」、「新報道2001」では10%以上の急落結果となりました。それでも未だ50%を越えているのは、「脱小沢」「総理をコロコロ変えるな」がまだ引きずっているのでしょうね。 . . . 本文を読む
東京第5検察審査会は、東京地検特捜部が2度にわたり不起訴処分としていた、2004~05年分の政治資金規正法違反容疑について、小沢氏を「起訴すべきだ」とする2回目の議決をした。小沢氏は、東京地裁が指定する検察官役の弁護士により、同法違反(虚偽記入)罪で強制的に起訴されることになりましたね。
第5検察審査会のメンバーが総入れ替えになる時期を待っていたことや、第1検察審査会の結論の影響から、二度続けての「起訴相当」は難しいのではと思っていましたが、第5検察審査会の新メンバーの皆様の強い見識に敬服します。 . . . 本文を読む