中国は今週、アジアにおける米国の重要な友人に対し、海上での嫌がらせを強めた。その友人とは台湾のことではない。フィリピン海軍との今回の小競り合いは、この地域での中国政府の野望の対象が一つの島にとどまらないことを改めて浮き彫りにした。
南シナ海のセカンド・トーマス礁の前哨基地に物資を補給しようとしていたフィリピンの船2隻が17日、中国の複数の船舶による妨害を受けた。 . . . 本文を読む
ベトナム・ハノイを訪問していた鈴木俊一財務相は1月13日、ベトナムのファム・ミン・チン首相と会談し、その中で高速鉄道計画への支援を要請されたのだそうです。
ベトナムは昨年(2022年) 7月にも日本の「国際協力銀行(JBIC)」に対しても高速鉄道計画への財政的支援を求めており、今回の鈴木財務相への支援要請は「同計画の実現のためにはなんとしても日本の支援が必要である」とのベトナム政府の強い姿勢を改めて印象付ける形となったと、毎日新聞社長野支局、東京外信部、ジャカルタ支局長、産経新聞社シンガポール支局長を経て、現在はジャカルタ在住のフリーランス記者の、大塚智彦氏。 . . . 本文を読む
フィリピンでは来年5月に大統領選が行われ、ドテルテ氏が大統領を退任します。
暫くフィリピン情報にはご無沙汰していましたが、随分様変わりの様子。
先ず、中国の侵略に、自ら国旗を掲げて対抗していたドテルテ氏。米国嫌いで、大統領に就任後しばらくすると、べたべたの親中行動。アセアンの会議での議長時には、中国の傀儡かとまごう様な言動も。
ところが最近は、バイデン政権側に立ち、対中対抗姿勢。
一方、国内での大統領選挙だは、娘のサラさんを大統領選に立候補させ、自らは副大統領に力行世と小耳に挟んでいたかと思えば、サラさんは、故フェルディナンド・マルコス元大統領の長男ボンボン・マルコス元上院議員が大統領で、サラさんは副大統領のコンビで立候補などと混沌。
眼が離せない状況となっている様です。
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仲裁裁判所にフィリピンが提訴し、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」に国際法上の根拠がないと2016年7月に認定されてから 5年。
ブリンケン米国務長官は声明を発表し、「中国は東南アジアの(南シナ海)沿岸諸国を威嚇し続け、世界的に重要な航路における航行の自由を脅かしている」と非難したのだそうです。
その上で、中国には仲裁裁判所の裁定を順守する法的義務があるとし、中国に「国際法を順守し、挑発行動を停止し、大小を問わず全ての国の権利を尊重する、ルールに基づく海洋秩序を守るよう求める」と強調。 . . . 本文を読む
米中の「新冷戦時代」に突入している今日、米国防総省が、中国は世界最大の海軍艦隊を有しており、これまでにないペースで新しい艦艇の建造を進めているという報告書を出したのだそうです。
海外ニュースライターの平井和也氏が、ドイツ国際放送局ドイチェ・ヴェレの報道(10月21日)から、その報告書の概要を紹介していただいています。 . . . 本文を読む
今年1月、57%の得票率で再選された台湾の蔡英文総統が20日、2期目の就任式に臨む。
2期目に入る蔡氏は、感染症対策の実績や、自由と民主主義を奉じている点を前面に出して、国際社会での存在感を高めてもらいたい。
そこで重要になってくるのは台湾を中国の軍事的圧力から守ること。
九州から沖縄、台湾、フィリピン、カリマンタン(ボルネオ)島へと連なる「第一列島線」は民主主義のライン。
日本や米豪欧など民主主義の国々は、共産主義の侵略から民主主義を護る為、協力を強めるべきだ。 . . . 本文を読む
領海侵入をする中国漁船や艦船を追い出すと大統領選時に唱えていたフィリピンのドゥテルテ大統領。
しかし、時間の経過とともに中国に篭絡させられ、ASEAN会議の議長時には中国の言いなりといった状況は、諸兄がご承知の通りです。
なので、昨年あたりから、中国漁船や、艦船の領海侵入が目立ち始めていましたね。
さすがに抵抗姿勢を示し始めたかに見えていたドゥテルテ大統領ですが、米兵の法的地位を定めた訪問軍地位協定(VFA)の破棄を通告したのだそうです。
理由は、側近の上院議員に対し、米国がビザ発給を拒否したこと。
米国がビザ発給を拒否した理由は、警察トップとして強硬な麻薬犯罪撲滅作戦を指揮した人物で、容疑者多数が当局により殺害されるという人権問題。
元々反米指向のドゥテルテ大統領。強硬な麻薬犯罪撲滅での治安回復は、支持率獲得の柱でもあり、側近支持の姿勢を示したのですね。 . . . 本文を読む
ASEAN首脳会議、東アジアサミット(EAS)、RCEPの一連の会議がタイのバンコックで開催されました。
今回の特徴は、ASEAN側に米国への失望感を産み、方や中国がASEANを取り込む動きを着実に進めたこと。
新冷戦時代に突入し、米中の覇権争いがエスカレートするなか、対ASEANへの攻防は、今回の一連の会議では中国に軍配か? . . . 本文を読む
中国海事局は、6月29日から7月4日までの間、南シナ海において航行禁止海域が設定されたと伝え、米国国防省は、この海域に中国が対艦弾道ミサイル6発の連続発射(サルボー発射)を実施したことを明らかにしました。
中国はなぜ南シナ海で対艦弾道ミサイルの発射実験を行ったのか、なぜ6発を連続発射したのか。
解説している記事がありました。
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英国で、保守党党首のボリスジョンソン氏が新たな首相として誕生しました。
自転車にコンビニの袋をぶら下げて通勤する「変わり者」と見えて、実は上流階級の出のエリート。しかし、生粋のアングロサクソンではなく、オスマン・トルコ貴族の血も引くという超ユニークな人物なのだそうです。
「10月末(総選挙のとき)までに、ブレクジットの議案を通し、党内を1つにし、わが国を元気にする!」と、誰にも分かりやすく、力強い言葉。
日本のメディアは「英国のトランプ」などと陳腐な形容をするが、彼の物言いを、実は「多くのエリートが好ましく思っている」との評価があるのだと、有本さん。
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日米と中国が、空母による軍事的示威行為で対峙する状況が発生した様ですね。
米軍の誇る世界最強の原子力空母「ロナルド・レーガン」は、海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」とともに南シナ海で共同訓練を実施。
片や、中国海軍の空母「遼寧」は、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進出。
今回の空母対決は、日米中心の自由主義陣営と、一党独裁国家中国との緊張激化を表す動きだと。 . . . 本文を読む
米国のシャナハン国防長官代行は 1日、シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議」で演説し、「中国は他国の主権を侵害し、不信を生むような行動はやめるべきだ」と要求したのだそうです。
インド太平洋で中国が不当に台頭することを抑えるため、米国が地域への関与を強化する姿勢も鮮明にし、対中包囲網の形成を念頭に、日本などと多国間協力を進める考えを打ち出したのだと。 . . . 本文を読む