ロシアのプーチン大統領は、エリツィン前大統領の死去で延期されていた年次教書演説を、26日に上下両院議員らをクレムリンに集めて行いました。
この中で、欧州各国が配備する戦力の上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約の履行を凍結すると宣言し、NATO全加盟国が条約に参加するまで兵力削減を進めない方針を示しました。
更に翌日、チェコのクラウス大統領との会談後に、米国が東欧への配備を計画しているミサイル防衛システムについて、ロシアのウラル山脈までを射程内に収めており、対抗措置を取らねばロシア欧州部が「影響下に置かれることになる」と述べ、「相互破壊」に至る危険性を大いに高めるものだと、重ねて米国のミサイル防衛(MD)施設の東欧配備を批判しました。 . . . 本文を読む
久間防衛相は、日米安全保障協議委員会(2プラス2)出席のため訪米するのですが、2プラス2に先立つ30日にゲーツ国防長官と会談する際に、次期主力戦闘機(FX)の筆頭候補と考えられるF22Aラブターの機種情報の提供を要請するのだそうです。
2プラス2の開催がこの時期までずれ込んだのは、大統領のイラク開戦判断を批判した久間さんの発言が影響したとされ、久間さんは今回の訪米の機に米国の不信感を払拭し、溝を埋めたいと訴えているそうです。(4/21 日経朝刊) . . . 本文を読む
台湾は実効支配している南シナ海の東沙諸島を「国家公園」(国立公園)にすることを決めたのだそうです。
南シナ海の、東沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、南沙諸島は、中国、ベトナム、台湾他の各国間で領有を主張しあっていて、西沙諸島では中国が1974年 1月に南ベトナム軍を攻撃して占領、南沙諸島は1988年 2月にベトナム軍を攻撃してベトナム軍の艦船3隻が被害を受け、ベトナム軍にかなりの数の死傷者がでたなどして中国が軍事力で強引に実効支配する地域を広げていました。
台湾としては、国際的に自国の主権をアピールするために、環境保護を理由に主張をしたものとのことです。 . . . 本文を読む
我が国の海洋政策が、8府省庁に分かれている現状を、内閣官房に「総合海洋政策本部」を設置し、海洋政策担当相が各省庁の調整にあたることで包括的取り組みを可能にする「海洋基本法案」と、東シナ海の日本のガス田試掘地周辺への妨害船舶の侵入を禁止する「海洋構築物安全水域設定法案」が、衆議院を 3日に通過しました。
早期通過の背景には、11日の温家宝中国首相の来日前に、東シナ海の海洋権益を確保する日本の意思を明確にする狙いがあるのだそうです。 . . . 本文を読む