絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

越谷宿の歴史ある家 Pert Ⅱ  『米長乾物店』  水彩

2012-09-22 17:44:34 | 絵画

あいにくこの日は米長乾物店はお休みでした。

何度か通りかかったときにも客の姿は見たことがありません。

米長乾物店に敬意を表している私も実はこの店で

買い物をしたことがありません。

私が子供の頃、暮れになると乾物屋の店先には、

干し数の子が山積みになって居たものです。

今は何処を探しても干し数の子は見られません。

暮れになると母親達が干し数の子を水で戻していた光景が

懐かしく思い出されます。

私の記憶では干し数の子は10日以上水を替えながら面倒を見ないと

柔らかくなってくれませんでした。

それを更に出汁醤油に幾日も漬け置いて

やっとお正月の食膳を飾る運びになるのです。

今の塩数の子には昔の風味がないように思えます。

 *お店の袖看板が歪んで見えるのは絵を撮影したときに

 画用紙がまだ濡れていて紙がカールしていたためです。

 看板が曲がっているのではありません。