絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

古河宿 ② 大谷石と煉瓦の家

2008-05-06 00:11:52 | 絵画



この家は母屋と倉庫は大谷石で、物置と塀は煉瓦で作られています。
角店でかなり大きな敷地です。
現在は燃料をメインに扱っているようですが、この立派な構えからして以前は手広く大きな商いをしていたのでしょう。
此処も市指定の宿場とは離れていますが、古河の町自体が宿場としての機能以外に政治と商業の中心としての働きも併せ持っていて繁栄していたのだと思われます。
古河藩の城下町として政治経済の中枢であった時代もありますから、その名残が今も色濃く残されています。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
建築資材の和洋折衷 (湖の騎士)
2008-05-06 09:58:47
あんまり考えすぎるとろくなことはないのですが、この絵を拝見していると、日本の歩んできた道と重なるものを感じます。文明開化以前から使われてきた大谷石と明治以降に入ってきた様式煉瓦が溶け合っているのは、日本の近代化の象徴ともいえるのではないでしょうか? いささか生真面目すぎて、面白くないコメントですがーー。
返信する
誤字訂正 (湖の騎士)
2008-05-06 10:01:43
上記の書き込みコメントの中で「様式煉瓦」とあるのを「洋式煉瓦」と訂正します。失礼しました。
返信する
湖の騎士様 (悠々)
2008-05-06 22:08:29
日本人は新しい物を果敢に取り入れるという特性があります。古いものを思い切って切り捨てるというマイナス面もありますが、新しい物に拒絶反応を持たないというプラス面もあります。それが明治維新以降、急速に近代化を成し遂げた原動力にもなったのだと思います。
大谷石と煉瓦の取り合わせにもそれぞれの良い点を取り入れて機能的で美しい調和も持たせている巧みさに驚かされます。
先生がご指摘になった近代化の象徴的建物であるとしたら私がこれを描いた事も良い目線だったのだと思い、嬉しいです。
何時も励まされるお言葉を下さり、ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿