絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

木曾街道 薮原宿入り口高札場

2009-12-10 08:44:07 | 国内旅行

木曾街道4番目の宿場、薮原宿です。
薮原宿には高札場の説明がありました。幕府のおふれを宿場の人や旅人に周知するためのものです。今でも役所の前には条例などを張り出したり入札のお知らせが貼ってあったりしますが、当時は木札に墨書して下々に知らせたのでしょう。
高札場の跡地に懐かしい形の郵便ポストがあるのは昔も今も人々が集まりやすい場所だからでしょう。

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奈良井宿 不似合いな袖看板

2009-12-09 07:09:47 | 国内旅行

前にも書きましたが、奈良井宿には人が住んで生活の場としているから、昔の儘の姿を完全に保持しているわけではありません。住民が生活するための最低限の手は加えられています。
妻籠宿や馬籠宿では現代的なものは一切罷りならん!と言う規制があり、私には逆に時代劇のセットに入ったような違和感があります。
この袖看板など馬籠宿では御法度だと思いますが、商いをする以上、客が来てくれなくてはならないわけですから、看板は目立つものを付けたくなるのは当然だとも言えます。奈良井宿の中心部の街並みには結構いろんな袖看板が付いています。
この方が街に彩りがあり活気を感じると思うのです。


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杉玉の由来

2009-12-08 08:09:48 | 国内旅行

造り酒屋の軒先に下がっている杉玉の由来が書いてある看板です。
新酒が出来たときに知らせる役目があることは知っていましたが、その由来となると新知識ですから掲載しました。
根気のある方はじっくり読んで見てください。
画像のコントラストなど処理したのですが未だ読みにくいですね。

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奈良井宿 竹仙堂

2009-12-07 11:47:35 | 国内旅行

何も店名をタイトルにすることもないのですが、大きな看板が印象的だったのでタイトルにいただきました。
お店の宣伝の片棒を担ぐという意図ではありません。
観光地は何処でもご年配の方の比率が高いから、この店の商品構成もそのあたりに的を絞っているようです。
年配者向けの帽子、下駄や草履、杖などが目立つ場所にレイアウトされています。
以前は農協の団体様があらゆる場所に跋扈していましたが今は農協の団体様の姿はあまり見かけなくなりました。農家の方々の趣向が多様化して団体旅行から個人旅行や気の合う仲間での旅行に様変わりしたせいかもしれません。


奈良井宿の店 1

2009-12-06 06:36:06 | 国内旅行

奈良井宿には人が住んでいて生活の場でもあるから観光地ではあってもどこか血の通った温かさがあります。
お店に入っても店の人は雇い人ではないから、自分の言葉で応対してくれます。 
コンビニやファーストフードの店のようなマニュアル言葉ではありませんから親しみが感じられます。
案内所があったから入ってみました。
私「おいしいそば屋を教えてもらえませんか?」
案内所の人「立場上、どこにそば屋があるかは教えられますが、どこが美味しいという言うのはいえません、強いて言えば全部美味しいですよ、としか言えないです。」
私さらに食い下がって「自分はどこそこの蕎麦が好きだ、と言うのもだめ?」
案内所の人「それもだめ、でも4軒くらいはまずい店もあるよ。」
私「それは何処なの?」
案内所の人「それこそ言えないです。」
私「・・・・・?」
仕方ないから当てずっぽうに入ったそば屋はまあまあというレベルでした。



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奈良井宿 鍵の手の道筋

2009-12-05 10:58:30 | 国内旅行

奈良井宿の宿場の途中が鍵の手にクランクしている。
この手法は多くの宿場で取り入れられている。
私が住んでいた葛飾区の新宿(にいじゅく)の宿の道は今でも鍵の手に曲がっている。
これは外敵の侵入を防衛するためのもので敵が一気に通れないようにしているのだ。
旭川市が全国で最初に行った街路改造で駅前通の歩道を広くとり車道を狭く蛇行させて車が高速では通りにくくしたのもこの鍵の手の手法から学んだものだ。


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奈良井宿の民宿

2009-12-04 07:37:57 | 国内旅行

奈良井宿の中には数軒の民宿がありました。昔のままの作りの建物に泊まってみるのも一興ですが、私は以前妻籠宿の宿に泊まってこりごりしたことがあります。
その日の宿は満室のようでしたが、古家をそのまま使っているから廊下との境は障子一枚、隣室との境は唐紙一枚です。人が廊下を歩くとギシギシ音がします。
昔の旅人は皆こんな宿に泊まったのでしょうがプライバシーは皆無だし、歩く音、話し声に悩まされ煎餅布団にくるまっていても一晩中微睡む(まどろむ)程度で熟睡出来ませんでした。
宿の好意なのか食事も粗末で、こんなものを昔の人は食べていたんだよと、諭されているような気分でした。この写真の宿がそうだとは限りませんが、おそらく五十歩百歩ではないかと思います。
全て昔にタイムスリップしてみたいという方にはお奨めですよ。


屋号と苗字

2009-12-03 05:34:14 | 国内旅行

奈良井宿には限らないだろうが、地方では苗字より屋号の方が通りが良いということがあるようだ。都会でもお店には屋号があるのが普通だが地方ではお店でなくとも屋号を持っていることが多い。
昔士農工商の身分制度のもとでは苗字を名乗れるのは侍階級だけで、士分以外のものは特に認められたものが氏名帯刀を許される以外は、名前しか付けられなかったから、屋号をつけて識別しやすくするのは庶民の知恵だったのだろう。
時代が下って庶民も姓を付けられるようになっても、地方では一村全部が同じ姓だったりすることもあって、やはり屋号は必要だったから、未だにその習慣が残っているのだろう。
奈良井宿でもこのように氏名の表札の脇には表札より大きい屋号の札がどこの家にも掛かっていた。


奈良井宿の品の良い店先の家

2009-12-02 05:35:45 | 国内旅行

このお店、なかなか凝ったディスプレイです。
さり気なく置かれた大八車の車輪なんか郷愁を誘われます。
右脇に置かれた唐傘や蓑傘・狸の置物など、遠慮がちにひっそりと置かれているのも好ましいです。郵便受けが現代的なのが気になりますが、これなどは木製のものにしてくれたら満点ですね。二階が大きな面積のガラス戸に改装されていますが、目立たぬようにセットバックしているのも街並みの雰囲気を壊さないようにとの心配りなのでしょう。

昔のコンビエントストア?

2009-12-01 08:25:12 | 国内旅行

このお店、いろんなものを商っています。手打ち蕎麦、漆器、土産物、おやき、さしずめ今風に言えばコンビニというところでしょうか?
蕎麦は長野の名物だし、漆器は木曾の質の良い材木と漆が取れるわけですから地場産業の代表です。おやきは饅頭とお好み焼きの中間みたいな食べ物でこれも長野が有名です。言うなればこのお店は長野の良い所取りを網羅したという、観光客の要望をすべてこの店一店で満たせるという八方美人のお店です。
でも私はこの店には入る気にはなれませんでした。二兎を追う者一兎を得ず、と言います。この店は二兎どころか三兎も四兎も追いかけているんですからね。