珍しくロードショー初日に観る。前の上映回には出演者の舞台挨拶があったようで、大勢の人達と入れ替わって場内に入った。
町の市民会館の主任が、大晦日のママさんコーラスの予約をダブル・ブッキングで受付てしまったために、公演を巡っての大騒動を描いた人情コメディ。
芸達者たちの出演で、素晴らしい内容になった。満足感一杯になる。
この映画の成功は、キャスティングのうまさに負うところが多い。他の俳優では考えられないほどピッタリ。
小林薫が演じる市職員・飯塚主任の、いい加減で場当たりで薄っぺらな人間性は、 誰もが持つ一面でもあり、何だか気恥ずかしいやら居心地の悪さを感じぜずには居られない。
でも最後、観終わったあとには、「人間ていいな!!」 「よし、頑張ろう!!」という思いになる温かい映画である。
日本の映画もなかなかやるじゃない! 捨てたもんじゃない!と実感。
新宿ガーデンシネマ。100点。