原 題:LAST CHANCE HARVEY
製 作 国:アメリカ
上映時間:93分
監 督:ジョエル・ホプキンス
好きな役者の共演、しかも熟年と中年のわけありの男と女。これはもう見逃せない。
女房と娘に捨てられたダメ男と何をやってもうまくいかない婚期を過ぎた女が、バタバタの末、一緒に歩き出すことになる。この先うまくいくのかなあ、まあいいか、いくだろう、と思えるエンディング。
ダスティン・ホフマンがあの『卒業』のように、彼女を探して駆け回るシーンが、ラストに出てくる。まだ駆けている彼が可笑しい。それを分かる観客がどれほどいるかしら。
ロンドンの街並みが美しい。大人の恋に相応しい。こうしたさらっとした日常をさらっと映画にしてしまうセンスが羨ましい。
それにしても、エマ・トンプソンは素敵です。堂々と慎ましやかに、うろたえつつ前向きに生きる。共演の二人の目の演技、説得力がある。
劇場内は4分の入り。ほとんどが熟年カップル。