CD club3月新譜
マンハッタン・ジャズ・クインテットは、深みとコクが感じられず、これまでさほど聴かずにきたが、ユニット結成25周年記念となるこの盤は、及第点。アート・ブレーキーを選んだのが奏功したか。
1.Les Liaisons Dangereuses
2.Moanin'
3.Mosaic
4.Blues For Buhaina
5.Quick Silver
6.Split Kick
7.Come Rain Or Come Shine
8.Blues March
サウンドをジャズ・メッセンジャーズに擬したことで迫力が増した。積極的なアレンジは、気合いと新鮮さを感じさせる。
このCDのライナー・ノーツで知ったのだが、マンハッタン・ジャズ・クインテットのプロデューサーは結成以来、日本の川島重行氏だという。レーベルが変わってもずっと半世紀。ジャズの一角を日本人が支えて来たわけで、これは敬意を表しないわけにはいかない。
ところで、このアルバム・ジャケットいいねえ。ストッキングがシームレスに変わって歴史はどの位経たろうか。この”線ありストッキング”の脚の粋なこと。
そういえば、カウント・ベイシーに名曲「シャイニー・ストッキング」というのがあった。あれなど入れてくれたら、洒落が効いたのになあ!