台風19号が枕崎に上陸、日本縦断を伺う時機、することもなくリモコンを手にする。何とBS-TBSで『駅 STATION』が始まるところだった。ラッキー!
あの、高倉健と倍賞千恵子の大晦日の居酒屋シーンが観たくて腰を据える。で、満足満足。
シナリオ、俳優陣、カメラ・・・名作と言うに相応しい。降旗康男、倉本聡の世界だ。
構成が、「直子」 「すず子」 「桐子」となっていることを始めて知った。いしだあゆみ、烏丸せつこ、賠償千恵子だ。
名作は、バイ・プレイヤーで決まる。実に贅沢な脇役陣だ。冒頭の銭函駅での列車上の別れ行くいしだあゆみの演技は伝説さえなっているが、まだまだあった。新しい発見をした。
3回、一瞬しか登場しない室田日出男。彼によって、格段の重さを増した。
もう一人。ラストに登場する根津甚八。妹烏丸ひろこに会うために判りながら罠に嵌る。その表情と動作。果たして今時の若手俳優はどうだろうか。