青春の躍動がスクリーン一杯に広がる青春映画。
この作品でデビューしたジェニファー・ビールスの初々しい弾ける若さに圧倒される。
ピッツバーグの鉄工場で働く18歳の溶接工。アフロ・ヘアー、ブルゾンにジーンズ、クロスバイクで街角を走り抜ける姿の美しいこと。住むのは廃屋の倉庫で相棒は愛犬グラント。
貧しいけれど夢に向かってまっしぐら。実にカッコイイのだ。
ダンスシーンは勿論のことスクリーンにはリズム感溢れる音楽が流れ続ける。観ながら身体が気付かないうちに乗っている。快感ですらある。
圧巻はラスト。クラシック・バレエのオーディション・シーン。このためのジェニファーの起用であったのだ。
青春映画の名作として残って欲しい作品である。そのためには若い人たちにどんどん観て貰いたい。
追記:映画は、お金を払って、暗い映画館の広いスクリーンで一人で観るものと決めてきた。これを映画館で観たのは37~8歳の頃だろうか。若い女性たちやカップルが沢山の映画館で、中年のおじさんが一人で観ていたことになる。今になって「よくもまあ!」との思いとともに恥ずかしさで身が縮む。
しかし、あの時の感動は蘇った。だから映画は素晴らしい。
【1983年アメリカ作品 エイドリアン・ライン監督】
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