処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦

2009-04-25 00:24:38 | 映画

原題:赤壁

英題:RED CLIF PartⅡ

 

           

 

大活劇アクション、大スペタクル娯楽巨編。アッという間に2時間半が過ぎる。

爆発音、剣戟、怒号などの戦闘の大音響。

風雲、火炎、人馬の疾走などの画面に溢れる映像。

アップ・テンポと思えば長回し、そしてスロー・モーション。

VFX駆使の迫力は、ハリウッドを凌ぐ。

これぞジョン・ウーの世界、ジョン・ウーの真骨頂。  

 

              

 

『三国志』なるものは、『演義』も含め、物語の展開の筋が幾つかあり、微妙に異なっている。我が国では、劉備玄徳と諸葛孔明の主従物が多く理解されているが、本家ではそうではないようだ。

 

それゆえか、この映画のみどころは、曹操。

人物の掘り下げ・物語における重要度・演技の迫真性などすべてにわたってトニー・レオンの周愈、金城武の孔明より威厳に満ち存在感に溢れている。演じるのはチャン・フォンイー。他の国々の映画の中に入れて観たい。

 

ジョン・ウーは、「現在のハリウッドのシステムでは、どんな映画でも同じようなヒーロー像になり、エンディングも似たり寄ったりという現象が生まれてしまう。プロデューサー、個人投資家、配給会社、マーケティング、その他あらゆる人達が製作に口を出し、陰で権力闘争を演じ、酷い時には一つの作品に8ヶ月も会議が続く。だから、いま100億円の巨費を投じても、このような映画は作れない」と。

 

ところで、part Ⅰを観た人のうち何割がpart Ⅱを観るのだろうか。part Ⅰはpart Ⅱの大きすぎる予告編という人もいる。4時間を上回る長尺だから前後編に分けるのが当然という説もある。

part Ⅰは400万人が観賞したという。その7割がpart Ⅱを観るとして、日本の映画料金で試算すると、興行収入は100億円を超えることになる。私財100億を投じたウーさん、見事に回収できます。ハリウッドのシステムを超えてます。ご同慶の至りです。

 

レッドクリフpart Ⅰ 



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1 コメント

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Unknown (erabu)
2009-04-25 22:35:31
処遊楽さん、コメントありがとうございました。

>VFX駆使の迫力は、ハリウッドを凌ぐ。
非ハリウッド映画として金字塔を打ち立てたと思います。
本作を作り上げたジョン=ウー監督に敬意を表したいと思います。

今後ともよろしくお願いします。
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