「 生きるべきか死ぬべきかって、生きとったらそれでええやん 」のキャッチ・コピーが秀逸である。映画の内容も、それに相応しく、笑いあり涙ありの人情家族劇。
キャラクターの設定が巧みで、キャスティングもピタリ。特に少・中学生の兄弟三人の際立つ個性は、思わず感情移入になる。
原作は『漫画アクション』の連載だが、大阪の下町に住む家族のドタバタがイキイキ描かれているのは、シナリオの力だろう。見事なものだ。
松坂慶子の肝っ玉母さんぶりは、まるで往年の京塚昌子。家族をありのまま受け止める愛情と存在感には、唸るしかない。大阪生まれの大阪育ちの浪花のおばさんになりきっている。
あの凄みのある美しい松坂慶子は、今は昔。感慨無量である。
シネスイッチ銀座
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