原 題 TINKER TAILOR SOLDIER SPY
制 作 国 イギリス/フランス/ドイツ
上映時間 128分
監 督 トーマス・アルフレッドソン
出 演 ゲーリー・オールドマン、コリン・ファース、ジョン・ハート
渋い。心理戦を主題にしたスパイ映画。アクションも暴力もカーチェイスもない、その意味で異色な作品である。
70年代の名にし負う英国情報部MI6のオフィスが出てくるのだから、たまらない。ジョン・ル・カレの原作に忠実な映画というべきなのだろう。
魅力ある作品に仕上がったのは、何といってもゲーリー・オールドマンの起用。初老の情報部員。知的で意志的で静的な役。抑制された演技が、世界で各賞をさらったのが納得できる。
それにしても、このタイトルでは興ざめ。サーカスが英国情報部を指すにしても、そのまま裏切りのサーカスでは能が無さ過ぎる。
ル・カレに敬意を表するなら、原題通り「TINKER TAILOR SOLDIER SPY」にして欲しかった。配給会社よ、映画ファンのためにもっと知恵を出せ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます