長年の友人から句集を戴いた。詠み始めたのは定年後から。七年間の作句のうち編まれているのは百十一句。
大学も社会人の仕事も工学部系だった筈。著者「あとがき」によれば、退職後、大学の通教で経営学を3年、大学院で社会経営科学を6年間学んだという。その傍らで句作を学びこの偉業。見事という他ない。
妻、母親、学友、旅行、自然など身近を対象にして心のままに詠む、その在りようが素直に伝わってくる。どれも温かい。
私の周りには、退職後の俳人が十人とは下らなく居る。国際友好をきっかけに中国人と詠み合う先輩、写真俳句で日々高得点の同期、ツイッターに句と背景をアップするベテラン・ジャーナリスト、自らのボランティアを詠む元会社社長、ひたすら川柳で楽しく生きる元無頼漢、エトセトラ。皆さんお人柄が大変宜しい。
で、私も「ボケ防止にでもやってみようか」と思わないではないが、生来が短気。イライラが生じてどうも向かないようだ。残念ながら。
この句集は”第一句集”。次作を楽しみに待つことにしよう。
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