長年の繁殖地である伊豆諸島・鳥島の噴火の恐れから、この2月に小笠原諸島・婿島に移送されたアホウドリのヒナ10羽がすべて巣立ったという。
鳥島でのヒナ2羽
戦後、羽毛目的の乱獲により絶滅に瀕したが、デコイ作戦などの忍耐強い作業によって、個体数は約2000羽まで回復。新しい営巣地で、往時の賑やかさを一日も早く取り戻して欲しい、と願うばかりだ。
欲に目の眩んだ人間の犠牲になったアホウドリ。体が大きいために助走しなければ飛べない習性を狙われて獲られ放題。簡単に捕まる阿呆な鳥「アホウドリ」
中国では、他の鳥が落とした魚を漁すること、天から魚が降ってくると信じてる馬鹿な鳥「信天翁」。
巣立った10羽のうち5羽には人工衛星で追跡できる発信機が付けられている。行き先はアリューシャンか、アラスカか、はたまたカリフォルニアか。やがて貴重な生態がわかるだろう。
ヒナが戻るのは成鳥5歳くらいになってから。元気で戻れ!祈らずにはいられない。
巣立った1羽