先日の朝日新聞「声」の欄に、”新幹線”が特集されていた。
いずれも、市井の生活と文化と歴史が投影された胸打つ小エッセイ特集となっている。
◎学校創立以来の全国大会出場で、ご褒美に教え子と初めて新幹
線に乗って、車窓の富士山に歓声を上げた教師(77歳)
◎16歳、東海道新幹線開業初日に、蒸気機関車で始発の新大阪に行
き、”39・10・1”の”001”番の入場券をラッキーにも入手した会社員
(62歳)
◎静岡に住むおばあちゃんの家にいく度に利用して、”京都の八橋”
”名古屋のういろう” ”静岡の安倍川もち、お茶”など各地の名産を覚
えた主婦(37歳)
◎小学6年生の修学旅行で、クラスメートと車両の自動扉が「閉まらん、
閉まらん」と興 じた主婦(52歳)
◎ 明石海峡を渡る中学の修学旅行で、新幹線に乗ることになり、出発
前に、校庭に白線で描かれたホームや新幹線の座席の図で何度も
乗り降りを練習した主婦(46歳)
◎次女の結婚式を終え、帰路乗った新幹線の中で読んだ次女からの手
紙。妻と二人で涙しながら読んだという 父(67歳)
◎脳内出血で倒れた母を見舞に月2,3回、5年に渡り通った主婦(77
歳)
開業からやがて50年、日本の文化と歴史となった新幹線。今やそのシステムを世界に売り込めと大いなる大合唱が巻き起こっている。大いに稼いで貰いたい。そして国々の新しい文化となってくれたら嬉しいのだが。
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