処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

マイレージ、マイライフ

2010-04-06 22:51:29 | 映画

原題:UP IN THE AIR

製作:アメリカ

監督:ジェイソン・ライトマン  

出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック

         

ロード・ショー用のコピーや映評からイメージするより余程シリアスな内容の物語である。

リストラ宣告を専門に行う会社の辣腕社員ジョージ・クルーニーの前に現れた二人の女性。一方は、彼と同種の出張多忙キャリア・ウーマンのヴェラ・ファーミガ。人生観が合い、大人の関係。

他方は大学首席卒業の新入IT社員。彼女の提案で、対面懇談方式の馘首作業がパソコン画面を通しての作業に業務改革をされることになった。果たして彼はどうするか。

        

実にアメリカらしい映画。リストラ宣告された社員のその瞬間の表情と会話が、クローズ・アップで次々と出てくる。老若男女、経歴多種、人種多様。「なぜ辞めなければならないか」と問い、これまでの実績を誇り、家庭の実情を訴え、怒り、泣き、席を蹴る。

この種の会社があることが驚きだし、宣告する張本人の生きる目標が、マイレージ1000万マイルとは。

      

アナ・ケンドリックは、この映画の役で、アカデミー賞の助演女優賞を受賞。なるほど生硬の気負いの役どころがよく出ている。

エンディングに流れる曲は、実際に広告会社をリストラされたケビン・レニック52)の自作自演。ニール・ヤングにあこがれて高校時代から作った曲は100曲。浪人中にこの映画の監督に売り込み採用された。

歌手として食べて行けるか不安はあるが、最近自費で初アルバムを作ったという。「失業者の希望の星」「気持ちを代弁してくれた」など、多数のメールが寄せられているという。これもまた、アメリカ的である。

補足、この邦題は及第点。

オフィシャル・サイト

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする