処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

会津行

2010-04-14 22:19:33 | 出張

山形市内から陸路を会津に抜けた。途中、猪苗代湖を通る。芦ノ湖や河口湖に慣れてる身には湖周の鄙びた雰囲気は、とても新鮮に感じる。

     

もっとも、それはオフの季節だからであって、初夏のむせる緑や五色の紅葉の秋には、観光地の賑わいになる。

     

           (冬鳥の仲間は北へ帰り始めた)

     

会津を訪れたのは3度目。1度目はかれこれ20年以上も前か。湯治の洲走温泉へ行った時だ。長患いによる床擦れが一発で治ると聞いたのだった。共同の流しに鍋釜椀が並び、四畳半の障子の部屋が続く、古い木造の施設だった。老女が賄っていた。今は無い。

柳津の国民宿舎で深夜観た星空の美しさは、生涯の思い出となった。文字通り、手を差し伸べれば、すぐに星々が掴める近さに、身震いする感動をしたのだった。

     

さて今回。久しぶりの当地なのでと郷土料理を戴くことにした。場所は田季野。かつての宿場町の本陣宿である。黒くくすんだ太い張り、高い天井、正面の急階段はまるで映画『蒲田行進曲』のセットのよう。

     

     

郷土料理は、基本的に保存食。鰊の山椒漬、本棒たら煮、極上駒刺し、最後は輪箱飯(わっぱめし)。

     

お酒は『飛露喜』。地元の酒屋でも手に入らない名酒とか。酒蔵から直接関西方面に出荷され、地元の酒屋でも手に入らないという

                             

差しつ差されつして聞いたちょっといい話「会津の三泣き」

四方を山に囲まれた会津には、その歴史と風土に培われた生活文化と情がある。

「一泣き」:初めて会津に赴任した人は、よそ者に対する会津人のとっつきにくさにまず一泣き。 

「二泣き」:やがて会津の生活に慣れてくると、心の温かさに二泣きする。

「三泣き」:そして会津を去る時には、離れ難くて三泣きする。

いいですねえ!! これを聞いて「四泣き」か。

 

 

コメント (5)
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