Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ギャングース

2018-12-12 | 日本映画(か行)
★★★★ 2018年/日本 監督/入江悠

(TOHOシネマズ二条)

親にも社会にも見捨てられた少年たちの行き場のない怒りと友情の物語。鈴木大介氏のルポルタージュを元にしているだけあって、貧困の現実、オレオレ詐欺の内情などが実にリアルに描けている。何よりラストのサラリーマンの会話による痛烈な皮肉が効いた。林遣都演じる高田の背景が気になるのでスピンオフしてほしい。とはいえ、最高演技は金子ノブアキのサバイブサバイブ〜だろう。冒頭のあの長回しで一気に作品世界に引き込まれた。
それにしても、こんな力作が公開2週目から1日1回上映とは、あまりに理不尽。初週の出だしと東宝の年末興行が影響しているのだろうが、少年の貧困と暴力を扱う社会的意義の高い作品なのは公開前からわかっていることで、そこは配給会社も腹をくくって対処すべき。単館系で再度上映されることを願う。


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