Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

2018-04-30 | 外国映画(は行)
★★★★ 2017年/アメリカ 監督/スティーブン・スピルバーグ

新聞社内で人が移動するだけでもリズミカルな撮影で観客を引きつけるカメラがすばらしい。主演ふたりはもちろん、その他のキャストも落ち着いた演技が冴える。コピー機や活版印刷のアナログ萌えな映像、メリルのOK電話からの、輪転機始動!に興奮した。スピルバーグ安定の上質な秀作。

ネオン・デーモン

2018-04-28 | 外国映画(な行)
★★★☆ 2016年/フランス・アメリカ・デンマーク 監督/ニコラス・ウィンディング・レフン

レフンにしか出せない世界観、唯一無二の映像美を堪能。ハイブランドに身を包んだモデルのシューティングシーンが超絶かっこいい。そして、スーパー美人大集合の中、変人管理人を演じるキアヌのおかしみ。レフン絶対「ヘルタースケルター」読んでるよねえ。絵だけで十分堪能できる。

湯を沸かすほどの熱い愛

2018-04-27 | 日本映画(や・ら・わ行)
★★★ 2016年/日本 監督/中野量太

たばこを買いに出かけて2年も失踪していた夫と妻の関係性がきちんと描かれないことにモヤモヤした。宮沢とオダジョーを夫婦にしたのはミスキャスト。何も言わなくても通じ合う夫婦の空気が伝わらない。娘役の杉咲花はすばらしい。表情や手の仕草で伝えられる。しかし、夫同様ここで描かれる母と娘の関係性も観客を納得させるだけの材料(脚本と演出)が足りないように感じる。余命わずかという設定に甘えていないだろうか。

アニー・ホール

2018-04-02 | 外国映画(あ行)
★★★★ 1977年/アメリカ 監督/ウディ・アレン

「マンハッタン」と混同しており、今まで見ていなかったことに気づく(笑)。長回し、観客への問いかけ、分割画面など、さまざまな試みがあふれる楽しい1本。ダイアンキートンのファッションもステキ。皮肉屋アレンによるネガティブトークもキレキレで大いに笑った。