紅いコーリャン 2016-11-12 | 外国映画(あ行) ★★★★☆ 1987年/中国 監督/チャン・イーモウチャンイーモウ初監督作品。初監督でベルリン受賞はすごいね。カラフルで鮮烈な映像、コンリーの妖艶な美しさ。すばらしい。歴史ロマン大好きなので、見終わってずっしりくるタイプで大変好み。引き続き、初期作品をチェックしたい。
スターシップ・トゥルーパーズ 2016-11-12 | 外国映画(さ行) ★★★★ 1997年/アメリカ 監督/ポール・バーホーベントンデモB級SFとして有名のようだが、いやいやどうして。戦争賛美はじめブラックプロパガンダ作品として、これでもかとB級テイストで押しまくる怪作。バーホーベンだから撮れたし、時代も許してくれた。しかも大変なフェミニズム映画であった。今の時代ではもう無理だろうな。
アンダー・ザ・スキン 種の捕食 2016-11-11 | 外国映画(あ行) ★★★★ 2013年/イギリス 監督/ジョナサン・グレイザー非常にソリッドなテイストのSF。人によって好き嫌いはある作品だろうけど、独特の映像美が良かった。スカヨハは本作の好演から、攻殻機動隊に繋がったのかな。
毛皮のヴィーナス 2016-11-10 | 外国映画(か行) ★★★★☆ 2013年/フランス・ポーランド 監督/ロマン・ポランスキーさすがポランスキー。舞台劇の映画化ということで「おとなのけんか」も見事だったがこちらも傑作。エマニュエルセニエとマチューアマルリアック。名優の2人芝居の緊張感の中でSとMが入れ替わるスリリング。大好物です。もう一回見たい。
妻は告白する 2016-11-10 | 日本映画(た行) ★★★★☆ 1961年/日本 監督/増村保造Amazonプライムでタダで見れる幸せ。DVDレンタルより映像キレイ。愛に狂い、雨に濡れ、髪から水が滴り落ちながら、男を尋ねてくる和服姿の若尾文子の妖しさと言ったら。何度見てもいい。
転校生 2016-11-09 | 日本映画(た行) ★★★★ 1982年/日本 監督/大林宣彦再見。大林作品では一番好きかな。それにしても、小林聡美がこんなに体張ってたとは驚き。まだ10代だと思うのだけど、バンバン脱いでてびっくりした。ラストのお別れシーンの長回しは名シーンだね。
0.5ミリ 2016-11-08 | 日本映画(や・ら・わ行) ★★★ 2013年/日本 監督/安藤桃子若い女性監督だけど、おじいさんのキャスティングと演出がいいね。でも長い。長いよ~~。分けて見てしまったので、作品の輪郭もぼやけてしまった。
伊賀忍法帖 2016-11-07 | 日本映画(あ行) ★★★★ 1982年/日本 監督/斎藤光正この時代の角川映画をなんかバカにしている(我ながら鼻持ちならない)時期が合って、あまりこのジャンルを見ていないのだが(真田広之は好きなくせに)めちゃめちゃ面白かったのさ~。当時大ヒットした「魔界転生」は見ているんだけどね。山田風太郎の世界観の面白さにこの年で気づく。エクソシストみたいに首がぐる~っと回ったり。当時の特撮もまた楽しい。
超高速!参勤交代 2016-11-06 | 日本映画(た行) ★★☆ 2014年/日本 監督/本木克英ん~~~。普通。映画は結構ヒットしたらしいけど、このわかりやすーいベタなコメディ感が中高年にウケたんだろうか。そして深田恭子は映画に向いてない。全然スクリーン映えしない。
天河伝説殺人事件 2016-11-02 | 日本映画(た行) ★★★ 1991年/日本 監督/市川崑市川崑迷走時代の1本。浅見光彦シリーズなのに、完全に金田一テイスト。しかも、映像のキレが悪い。市川崑コンプリートを目指してがんばっているが、やはり後期はつらい。
雪之丞変化 2016-11-02 | 日本映画(や・ら・わ行) 完璧にアートフィルム。横長のスクリーンの物理的な大きさと、光と影、色彩を自由自在に駆使して、どうしたら美しい画になるかをやり尽くしている。真っ暗な画面に突然ぴーんと白い糸が張ったり、武家屋敷の幾何学模様の壁にポツンと人がいるのをロングで撮ってたりとか、すごいすごい。デザインの勉強になる。最高。
不知火検校 2016-11-02 | 日本映画(さ行) ★★★★ 1960年/日本 監督/森一生チャンネルnecoでやっていたのでラッキーってな感じで観賞。座頭市の元ネタだと思ってたら、主人公がすっげえ悪いヤツでビックリ。いわゆるピカレスクロマンってやつですが、全く感情移入できないほどの根性悪。女を犯してでも、人を殺してでも出世を企む検校を演じる勝新太郎の熱演はすばらしい。そして、中村玉緒が可愛い。
にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活 2016-11-01 | 日本映画(な行) ★★★★☆ 1970年/日本 監督/今村昌平これを見たいために一瞬、チャンネルnecoに加入。あるひとりのバーのマダムをインタビューしながら、戦中戦後の人々の暮らし、世相を浮かび上がらせる。いやあ、面白かった。今村昌平って人は、人を見る目があるんですね。コイツを追っていれば面白いことが起きるという鼻が利くといいますかね。主人公のマダムの人生をなぞるんですが、これがちゃんと庶民の戦後史になっているんですよ。堕ちていく様を含めて。そう転がるか~という風に話が転がっていて、「人間蒸発」にもあるように、それがどこまで本当なのか、やらせなのか、ハラハラします。しかも、ちゃんと戦中戦後の庶民の人生について、考えさせられて。今村にしかできない仕事だと思います。