★★★ 2013年/日本 監督/青山真治
DVDにて観賞
なんとも悪趣味な映画だ。
悪趣味大好きなんだけど、悪趣味の奥にある、悲哀とか、人間の愚かさから何かこう、
深遠なものが見えて来るという作品はあるんだよね。
でも、これは違った。ただただ悪趣味なんだよね、タイトルからして。
下関の漁港そばの貧しい人々の暮らしぶり、その捌いた魚の内蔵の匂いみたいなリアリティはすごく感じられて
その辺は、北九州サーガ三部作を思わせる。場所も近いし。バスのショットで始まるのはユリイカみたいだし。
役者陣はみんなすごくいいね。光石研は最近クズみたいな父親ばっか演じていてちょっと可哀想だけど(笑)。
やっぱ、田中裕子だよなあ。樹木希林と双璧。
物語が悲惨でも、田中裕子の演技が見られたらそれでいいと思わせてくれる。
物語の悪趣味がただ悪趣味で終わるってのは、原作のせいなのかもなあ。
親父を超えられず、うじうじしている青年の話なもんで、これって村上春樹なんじゃね?と思ってしまったよ。
表現方法は真逆だけど。
DVDにて観賞
なんとも悪趣味な映画だ。
悪趣味大好きなんだけど、悪趣味の奥にある、悲哀とか、人間の愚かさから何かこう、
深遠なものが見えて来るという作品はあるんだよね。
でも、これは違った。ただただ悪趣味なんだよね、タイトルからして。
下関の漁港そばの貧しい人々の暮らしぶり、その捌いた魚の内蔵の匂いみたいなリアリティはすごく感じられて
その辺は、北九州サーガ三部作を思わせる。場所も近いし。バスのショットで始まるのはユリイカみたいだし。
役者陣はみんなすごくいいね。光石研は最近クズみたいな父親ばっか演じていてちょっと可哀想だけど(笑)。
やっぱ、田中裕子だよなあ。樹木希林と双璧。
物語が悲惨でも、田中裕子の演技が見られたらそれでいいと思わせてくれる。
物語の悪趣味がただ悪趣味で終わるってのは、原作のせいなのかもなあ。
親父を超えられず、うじうじしている青年の話なもんで、これって村上春樹なんじゃね?と思ってしまったよ。
表現方法は真逆だけど。