★★★★ 1975年/フランス 監督/ロベール・アンリコ
ナチスに妻と娘を殺された男の復讐劇。自身が生まれ育った古城に立て籠もり、一人また一人とナチを殺す。そのプロセスの度々に妻と娘との美しい思い出がインサートされる展開が独特。何と言ってもロミーシュナイダーの美しさよ!イングロリアスバスターズの参照作品とも言えるトラウマ作品。
冒頭のんびりした曲に親子がサイクリングする映像で始まる。これが復讐物なの?というのどかさ。そしてその後のナチスの残虐な村人皆殺し行為。コントラストが強烈。妻の死体を見た夫が頭の中で殺された瞬間を想像するシーンを入れるというのもユニーク。鑑賞者も夫と共に復讐の思いをたぎらせるのだ。