Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

鮎、網入れ解禁!

2007-08-28 | 子育て&自然の生き物
先週の土曜日に、鮎の網入れが解禁になりました。
夫と釣り仲間たちは、朝の5時!に集合して、夜明けと共に漁開始。

私は子供を連れて10時頃から様子を見に川へ。
まあ、いい年した中年男たちが一生懸命、魚を獲っておりました。

「網入れ」というのは、川に網を張る追い込み漁のようなもので、
鮎の群れを追い込んで、「ひっかけ竿」という先端に針が付いた竿で
鮎をひっかけて捕獲するわけです。


スノーケルをつけて鮎をおいかけながら、獲るのです。

とはいえ、動いている魚を獲るわけですからテクニックが必要。
素人には結構難しい。

また、この捕り方でなくとも、鮎が勝手に網にかかってくれます。
それを獲ればいいわけです。


川の両端にかけていた網をいったん回収し、ひっかかった鮎を回収。
鮎は頭から網に突っ込んでいるので、結構からまっていたりする。
子どもたちは、たくさんかかった鮎を楽しそうにとっていました。
ひと縄で45匹も獲れているものもありました。


あせって撮ったのでピンぼけです…
結局、朝から夕方までねばって、180匹ほど獲れたみたいです。

私は暑くてたまらなくて、退散しましたけどね。
でも、1時間ほどは川に入って見てましたけど、川の水が冷たかった!!
よくもまあ、長時間やっていられるもんです。
男ってのは、漁が好きだねえ~♪









カメムシ、孵化

2007-08-27 | 野菜作りと田舎の食
わ~い、いっぱい孵った~~。
よくがんばったね。



…なワケ、ないじゃないですかぁ~~

今年は、あんまり暑いので畑に全く出ていない。
よって、木酢液もかけてないし、害虫野放し状態
カメムシくんがいっぱい孵ったのは、万願寺とうがらしの茎。

でもねえ~、それなりに実はできてるんですよ
こちら今日の収穫。



カメムシよりも、葉をどんどん食べるオレンジ色の害虫がいるんだけど
(名前は知らない
こっちの方があくどい。
ズッキーニの葉はヤツたちのおかげでほぼ全滅ですもん。
今年の夏野菜は、かろうじて万願寺とうがらしだけ、何とか獲れてます。

ちょっと、来年はいったん畑を休んでみるかな~と検討中。
連作の影響が出ているのかも。


長男、12歳

2007-08-26 | 子育て&自然の生き物
猛暑ですからね、たまには水浴びしないと…
というわけで、週末に近くの川に連れて行きました

ところがね、まず車に飛び乗るのにひと苦労。
足腰の筋力が落ちているんですね。
我が家は車高の高いジムニーなんですが
昔はぴょ~んと飛び乗ったものです

で、川に到着。
昔はざぶ~んと飛び込んで何も言わなくても泳ぎ始めたものです

しかし、そんな彼も12歳。
川の真ん中でじぃ~っと佇み、いつまでも遠くを見つめています。

久しぶりの川だったから、遊び方を忘れたのかな。

今日はボールを忘れてきたから、
今度はボールを持ってまた来ようね。
その時はざぶ~んと飛び込んでくれるかな…



またオオサンショウウオ

2007-08-25 | 子育て&自然の生き物
とんでもない猛暑でブログの更新も滞っております^^

先週は甥っ子が遊びに来ており、近所の川でたくさん川遊びをしましたが
うちのすぐ裏手の沢で、これまたオオサンショウウオを発見!
なんとか、溝から見える頭部を撮影。

子どもたちは棒で突いて、外に出そうと四苦八苦。


あんまり突くのもかわいそうなので、15分くらいであきらめました。
が、こんなに近くにいるんだ~ということに驚き
しかも、生オオサンショウウオは、私は初めての遭遇で結構コーフンしたのでした

ハゲタカ 第6回

2007-08-24 | TVドラマ(日本)
「キレ味あり、幸福感アリの万歳!最終回」

大空電機の実権を握ったホライズンは、技術力の高いレンズ事業部をアメリカの企業に売却しようと画策する。儲かる事業部は残し、儲からない事業部は切る。黒字を出すということを第一優先に考えると間違いないけれども、本当にそれでいいのか…。これまた、多くの大企業に当てはまるテーマだ。私は基本的に浪花節が嫌いな人間だが、企業を「人間が集う集合体」だと考えると、やっぱり働く人間の「やる気」って一番大事。その事業を切ることで社員のやる気がなくなるんだったら、赤字でも残す意味はあるに違いないと思う。

このドラマは金融や経済について詳しくない人もハマったわけだけど、それは改革を取るか、人の気持ちを取るかっていう、素人にもわかりやすい対立図を作ってきたから。だけども、本来経営なんてそんなに簡単に割り切れるものでもない。そこに持ってきたのがEBOという案。社員が資金を出して自らの会社を買収するEBOという手段は初めて知ったが、これは大胆な改革でもあり、社員のやる気がないと実現しない方法でもある。そのあたり、うまい方法で着地させたなあ、と感心した。

そして、生死をさまよった鷲津を元の舞台に戻したのは芝野。以前鷲津から「あなたと私は同じです」と言われ突っぱねた芝野が最終回では「俺とおまえは同じだ」と返すあたりはしびれましたなあ。そして、ホライズンに一泡吹かせるという大どんでん返しは、最終回にふさわしいドラマチックな展開。リハビリから復帰して、いつもの金縁メガネとスーツ姿でホテルのバーに佇む姿に「鷲津、カンバーック!」と思わず心の中で拍手。全てが丸く収まる展開ではあるが、多くの痛みと犠牲を払ってきた鷲津と芝野の来し方を考えると実に納得できる最終回だったと思う。

というわけで、低視聴率だったにも関わらず、鷲津萌え~な婦女子が急増中らしい。やっぱ、過去に傷を負ったクールな男に惹かれるのは私だけじゃなかったのね。でも、ライバル増えるのも微妙だぞ。

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<とびきりオーラの違う田中泯>
「メゾン・ド・ヒミコ」でもそうだったけど、やっぱこの人はそこに立っているだけで存在感が違う。会社の行く末を担うキーパーソンとしての役割を彼に与えたのは大正解。ホテルのバーで鷲津と対面するシーン。セリフの前にひと呼吸あり、頬のあたりを指でさすって、ポツリとつぶやく。この「間」がすごいの。「頬を指でさする」という何気ない動作にぐーっと引き込まれる。さすが、舞踏家。大したもんです。そして、若い社員たちに技術者としての誇りを問うシーンは、最終回のクライマックス。田中泯がおいしいところを全部持っていっちゃいますよ、必見。

ハゲタカ 第5回

2007-08-23 | TVドラマ(日本)
「恋愛モードまるでなし。それでいいのだ」

常に挑発的な態度で日本企業に攻撃をしかけてきた鷲津が初めて受けて立つ側となる第5回。かつて鷲津によって父親を事故死に追いやられた「西乃屋」の長男、治がIT社長にのし上がり、挑戦状を叩き付ける。本社に隠れて裏で画策を練り始める鷲津、その真意は三島製作所の存続にあるのだが、栗山千明演じる三島由香に特別な思いがあるのかどうか…。

予期した通りではあるが、このドラマには色恋沙汰は一切描写なし。由香が鷲津の真意を知ったからと言って、二人が抱き合うわけでもなし、言葉をかけることすらない。この辺、ちょっと色気のある脚本家なら、ふたりのロマンスを描きたいところなんだろうけど、ぐっと我慢。見ている私も鷲津のラブシーンなら見てみたいけど、これまたぐっと我慢。つらいとこだが、全体の硬質なムードを損ねるくらいなら、恋愛描写は入れない方がいい。これ、社会派ドラマの鉄則。

今回の佳境はテレビ番組での討論会だが、キャスターを本物のNHKアナウンサーが務めているため、とてもリアルだし落ち着きがある。この辺は民放が作るとやたらと嘘くさくて、派手な演出になるんだろうな。で、ラストに鷲津が撃たれる場面で、第一回の冒頭に繋がっていく、という構成もうまいねえ。頂点に立った鷲津がついに人間らしい気持ちで行動したら、それが裏目に。果たして彼は冷徹な男に戻るのか、新たな道を見つけるのか。大空電気の行く末だけでなく、主人公鷲津の人間性を、どのスタンスで着地させるかが最終回への焦点へとなっていく。

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<親父のDNAを見せつける松田龍平>
インターネットの世界でのし上がってきた西野治。人物背景から言って、もろホリエモンがモデルなんだけど、似ても似つかぬ男前です(笑)。それにしても斜に構えた物言いといい、孤独感のにじみ出る佇まいと言い、父・松田優作にすごく似てきたなと今回しみじみ感じた。

「御法度」でデビューした頃は、若さが邪魔していきがってるだけのイメージだったが、段々年相応に影のある男道を突き進んでいる模様。こういう冷たいキャラクターがうまい俳優は、浅野忠信やオダギリジョーなどがいるけど、松田龍平は俺なんかいつ死んだっていいと言わんばかりの虚無的な表情が印象的。手を差し伸べても、逆に刃物で刺されそうな凄みを本作では見せている。

ハゲタカ 第4回

2007-08-22 | TVドラマ(日本)
「キャスティングの大勝利」


いよいよハゲタカの狙いは日本を代表する大手メーカーへ。レンズ作りを基本に戦後大企業と成長した大空電気の大株主となったホライズンは大胆な人員削減を提案するが、決してリストラしないことを主義とする大木会長と真っ向から対立する。家族主義&終身雇用を死守するか、ドラスティックな改革で会社を立て直すか。構図としては、よくあるパターンだし、これまでも散々扱われてきたテーマではある。しかし、大木会長のカリスマとしての存在感をバックに真っ向から両者が対立する様は見もの。というのも、この回から新たに菅原文太、大杉漣、田中眠というビッグネームお三方が参戦。役者陣の層がハンパなく厚くなるからだ。

病床の大木会長が語る「モノ作りの原点」。大空電気の事業内容を見れば、キヤノン+松下がモデルかと思うが、シャープなり、サンヨーなり、ホンダなり、日本のメーカーにお勤めの方なら、我が企業に置き換えて見ることができるだろう。大木会長の熱意にほだされて何とかまとまりを見せる株主総会。うーん、それでいいのかあと思っていたところへ、「とんだ茶番だ」と言う松田龍平のセリフがすかさず入る。本作、視聴者として、時には日本企業側の気持ちになるし、時には改革者の気持ちにもなって、両サイドを揺れ動く。その揺らし方が絶妙。この両者の対立が一体どのように収集がつけられるのか、と最終回に向けて期待は膨らむばかりなのだ。

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<これでもかと声のイイ俳優を集めた脇役陣>
「ハゲタカ」の重厚感の大きな一翼を担っているのは渋すぎる脇役陣。しかも、やたらと低音ボイスが心地よい中年俳優をどっさりつぎ込んでいる。宇崎竜童、中尾彬、嶋田久作、志賀廣太郎、大杉漣…。特にハゲタカファンドにお勤めの嶋田久作と志賀廣太郎は、出演シーンは少なくても声だけで存在感ピカ一。中尾彬にしても、いつもの悪代官みたいな役回りではあるのに、あくどさが浮き出ず全体の登場人物に馴染んでいる。それは、おそらく同じトーンの声の役者が集まっているからではないかと思う。

今回、このドラマを見ていて、声質が似通った役者陣が多いと言うのは見ていてこんなに落ち着くものかと思った。出力レベルが一定、とでも言うのだろうか。まさか、声だけでキャスティングはしていないだろうけど、落ち着きと存在感、全体のバランスなど、キャスティングの勝利と言ってもいい。よく民放のドラマにおいて、この俳優が出ている時はなぜかこの女優も一緒出ている、ということがよくある。そういう場合は、ほぼ間違いなく同じ事務所のセット売り、というやつだ。NHKにも全くないとは言わないが、民放ほどは事務所の売り込みや企業の思惑がキャスティングを左右しないもんなんだろう。全6回というコンパクトなドラマの中で全てのキャストがぴしっと決まった爽快感がこのドラマには満ちている。

ハゲタカ 第3回

2007-08-21 | TVドラマ(日本)
「それぞれの再出発」


金融素人の私には何から何まで目からウロコなストーリーだけれども、この第三回の「サンデートイズ」が民事再生法を適用されてからのプロセスも「倒産した会社ってそうなるんだ!」という驚きの連続であった。スポンサー決め、そして入札と、こうなりゃつぶれた会社は「どれだけの価値があるかを図るモノ」。そこで働く人も、会社の歴史も、そんなもん、関係ないったらありゃしない。その間に行われる丁々発止を見て「金の亡者」と決めつけるのは簡単だが、価値のあるものには投資する、利益の出ないものは切り捨てる。それが資本主義だし、こんな時だけ浪花節になったとて、会社が再生するわけでもない。

しかし、あまりにドライなやり方は日本人の心情には馴染まない…ってホントにそうですかねえ。バブル期のようにウハウハ儲かってる時には、モラルとか思いやりとか全く関係なしに浮かれぽんちになってた日本人。それが、形勢が悪くなると、いきなりそういう大義名分を出してくるなんておかしいでしょ。このドラマは、3つの企業の顛末を描いているけれども、実はどの企業の栄枯盛衰も、日本人という国民が「お金」に対して見せてきたスタンスを見事に切り取っていると思う。

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<病を乗り越えて主演した柴田恭兵>
肺ガンであることが判明し、本ドラマの撮影も延期されたとか。そして手術後の復帰を待ってクランクイン。それだけの価値はある演技だったと思う。手術の影響からか、幾分声量が落ちた感じがするが、却ってそれが芝野らしい慎重さや思慮深さに結びついていた。柴田恭兵と言えば、あぶない刑事などの弾けたイメージがどうしても拭えないが、本ドラマでは最初から最後まで苦悩しっぱなし。常に人のやりたがらない仕事の矢面に立ち、正義を貫こうと奔走し続ける。

腐りきった金融業界の正義や倫理観のシンボルとして芝野は描かれており、最終的には正義が勝つという結末。それは、もちろんドラマ的大団円と穿った見方もできるが、やはり第一回から第五回までの芝野の苦悩と人柄があるからこそ、この結末には大きなカタルシスがある。病み上がりの痩せた顔つきで言葉少なに苦渋の表情を見せる柴田恭兵は、私は今まで見たことのない柴田恭兵だった。


ハゲタカ 第2回

2007-08-20 | TVドラマ(日本)
「ハゲタカは企業を食い尽くすワルか?」

第一話で描かれていたのは、バブルの波に乗ってゴルフ場経営に手を出したばかりに本業の旅館を手放さねばならなくなった「西乃屋」。第二話&第三話では、宝石や着物など私物に金をつぎ込む女社長(名古屋在住の名物社長、またはアパホテル社長を彷彿させる)が経営する「サンデートイズ」。いずれも会社が傾くのは自業自得に思える。確かに鷲津の言う「あなた達を救いに来ました」という高飛車な言葉にはムカツクけれども。

それでも、やはり諸悪の根源は、社長の経営者としての手腕と、長期視点に立たずに金を貸し続ける日本の銀行のせい。しかし、ドラマはあくまでも「ハゲタカ」を悪党として描くことに徹する。それは、そうすることで、逆に「ハゲタカ」へのシンパシーを視聴者が持つようにするためではないか。そして、日本企業の甘えの体質を浮き彫りにするため。私はそう受け止めた。

それにしても、本ドラマ視聴率が5~6%前後だったとか。そんなにみなさん、金融業界のドラマに食指が動かないもんですかねえ…。

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<見事なイメージチェンジに成功した大森南朋>
いつからか、彼が出ていない日本映画はないというほど露出が目立つようになり、「第二の田口トモロヲ」と私は勝手に命名していた。しかしひねくれた役やアクの強い役が多く、金縁眼鏡のアメリカ帰りの金融マンでしかも主人公なんて務まるのかしらと心配していたが、嬉しいことに杞憂に終わった。

得てしていい俳優は、演技者としての力量以外に、「影」を感じさせる生来の魅力を持ち合わせている。つまり、母性本能をくすぐる男。本作では、銀行の貸し渋りのせいで取引先のおやじさんが自殺したという暗い過去を引きずる役。主役ではあるが、ダーティーヒーロー。そこが、彼本来の「影」の部分とうまく呼応して魅力的な男、鷲津を作り上げた。

常に冷酷な言葉を吐き続ける鷲津だが、その言葉の裏には彼なりの優しさや葛藤があるのではないか、ついそんなことを思わせてしまう色気がある。各人物の心理状況に迫る演出からか、アップのシーンが多く、個人的にはやや多様し過ぎなのでは?と思う部分もあるが、金縁眼鏡から遠くを見つめる鷲津の悲しげな目は、多くの女性ファンを鷲づかみにしたことでしょう。(ダジャレじゃありませんよ)って、傷を持つ男にめっぽう弱いワタシだけかな(笑)。

ハゲタカ 第1回

2007-08-19 | TVドラマ(日本)
★★★★★ 2007年/NHK
「久しぶりの五つ星ドラマ」


日本のドラマがさっぱり!面白くなくなった昨今、久しぶりに5つ星のドラマに出会えた。そもそも、「ヴァイブレータ」でハートをぶち抜かれた大森南朋主演ってことで、興味を持ったのだけど、実に骨太なドラマで役者陣の演技も見応え抜群。こんなに必至でドラマを見たのは、いつ以来だろう。

バブルが弾けてから、現在に至るまでの日本を描く本作。ホワイトナイトやら何とかパラシュートなど、金融専門用語が飛び交い、ホリエモンやら村上ファンドを思い出させる。しかしながら、ホリエモン出現以降、日本の金融マネーの本当のところというのは、メディアによるワイドショー的お祭り報道のせいで、その根幹たるやなんなのか、私のような金融素人にはさっぱりわからなかった。メディア批判でこのレビューの文字数を増やすつもりは毛頭ないが、彼らの報道姿勢による功罪はとてつもなく大きいと私は思っている。

で、バブル後の日本は、どのようにして坂道を転がり落ちたのか、そのプロセスの中で日本が失ったものは、得たものは何なのか。このドラマを見れば実によくわかる。しかしながら、本作は「金融入門手引書」的ものでは全くなく、前面に打ち出されるのは人間ドラマとしての凄みである。何と言っても、そこがドラマとしての5つ星たる由縁である。

最近の民放発の人間ドラマと言えば、「華麗なる一族」や「白い巨塔」などが挙げられるだろうが、それでもこれらのドラマには、物語をドラマチックに仕上げようという演出が見られ、それは一も二もなく民放だからしょうがいないのだけれど、「ハゲタカ」には、盛り上げてやろう的演出は極力抑えられている。小道具などの見せ方や金融用語がテロップで入るなど、全体のメリハリとしての盛り上がりはあるが、とにかく役者陣の演技は昨今のドラマにはない抑制ぶりと言っていい。

主演の大森南朋と柴田恭兵、松田龍平、田中眠。特にこの4名の存在感がすばらしく、1人ずつレビューを書きたい衝動がただ今抑えきれません。見ていない方はぜひ。個人的には、大森南朋ファン、あまり増えないで欲しいんだけどね。

クーラー、買ってて良かった…

2007-08-15 | 木の家の暮らし
田舎生活12年、今年の夏はついにクーラーを買ってしまいました。

昼間の暑さとパソコンの熱気でクタクタになりながら
今までやってきたんですけども、
今年はもう無理と決断し7月にクーラーを入れました。

でも、なんか涼しい。
なんだよ~クーラーいらなかったじゃん!と思ったところでこの猛暑。
ただ今クーラーさまさまな状態です。


彼もこの暑さに参っている模様。
彼のために扇風機出してあげました。
がんばれよ~




インランド・エンパイア

2007-08-12 | 外国映画(あ行)
★★★★☆ 2006年/アメリカ 監督/デヴィッド・リンチ
<京都シネマにて鑑賞>

「抜け出せぬ迷宮」

リンチと言えば「倒錯」の世界なんだけども、今回は100%「迷宮」。見終わった瞬間は、何が何だかさっぱりわからない。1週間ほど前に見に行って、なんとか思考をまとめようかと思ったけど、できそうにない。次にもう一度DVDで見たら、きちんと筋を通せるかも知れません。ただし、3時間ものこの映画、もう一回見るかなあ(笑)。

物語は
1.女優ニッキーの世界
2.ニッキーが出演する映画『暗い明日の空の上で』の世界
3.『暗い明日の空の上で』内の映画『47』のポーランドの世界
4.ロスト・ガールの世界
5.謎のウサギ人間の世界

と5つの世界が交錯する。それぞれの世界を繋ぐ「扉」は作品内に「しっかりと」描かれている。これがクセもの。扉を開けると別の世界に行くという直接的なものから、電話のベルが鳴って受話器をあげると別の世界に切り替わる、映像がテレビ画面に吸い込まれて別の世界に切り替わるなど、明らかに5つの世界には「接点」があるという構造になっている。

映画館で見終わった時は全く「?」だったが、こうやって書き出して見ると、1と2と3はいわゆる入れ子構造の3世界であり、4と5は明らかに異質だとわかる。そして、大いなるヒントは「ロスト・ガール」という言葉ではないだろうか。実は本編中「ロスト・ガール」という言葉は一切出てこない。これは、私は公式ホームページで知った。(パンフレットにはもっと詳しく書いてあるんだろうなあ。買ってないのでわからん)

ロスト・ガール。迷子の女性、死んだ女性、破滅した女性…。日本語にするとどうなるかは定かではないが、いずれにしても、彼女がテレビ画面をのぞき込んで涙を流していること、そして、『暗い明日の空の上で』(または『47』)内で演じているローラ・ダーンがテレビ画面から飛び出してきて最後にロスト・ガールと抱き合うシーンがあることを考慮すれば、ロスト・ガールのいる世界は、1.2.3の入れ子世界よりも上部、または包括するレベルにあるのだと思う。そうなると、5のウサギの世界は何か?これは、ロストガールと1.2.3の世界を繋ぐ場所、または、1と2や3を繋ぐ場所にあるのではないか。いずれにしても、どこかとどこかの世界の中間に存在しているような気がする。

まあ、何となく繋げてみて思うのは、1.2.3の世界は、ロスト・ガールが作りだしたものなのかな?ということ。しかもタイトルは「内なる帝国」。誰の内なる帝国を描いたものか?やはり、ロスト・ガールと考えるのが妥当だろう。ただ、180分という長い時間の中でロスト・ガールの世界の描写が実に少ない。果たして全てを牛耳っているのが、ロスト・ガールと断定していいものか悩んでしまう。しかも、関係性がわかったとて、それぞれの世界の意味付けが全くできない。これはとにかく、もう1回観るしかなさそうです。


さて、オープニングとエンディングがすごくカッコイイんだよね。オープニングのレコード盤が回る映像に別の映像が重なって、重低音のクールな音楽が流れてきた時にはゾクゾク~としちゃった。それから、「ツイン・ピークス」でローラの母を演じていたグレイス・ザブリスキーが出ているんだけど、あいかわらずの怪演ぶり。そして、裕木奈江のあどけない顔から発せられる下品な言葉のオンパレードで構成される長台詞。ふたりとも訛りのきつい下手な英語をしゃべっていて、おそらくそれはリンチの指示なんだろう。居心地の悪さが醸し出すむずがゆい感じがまさにリンチ・ワールドといった感じ。

で、圧巻はローラ・ダーンのキレっぷり。よくもまあ、ここまで狂気に満ちたヒロインを演じましたよ。あっぱれ。しかも、リンチはちっとも美人になんか撮ってくれないもんね。ひとり3役ですからワケわかんなくなってたと思うけど、まさにそのわかんない感じをリンチは引き出したかったのでしょう。演技そのものが混乱に満ちていて、それがそのまま主人公ニッキーの混乱ぶりを表していた。

とにかく女優陣のアップが怖い。今回、リンチは全編SONY PD-150と呼ばれる小型のデジタルカメラで撮影したようで、どこまでも女優の顔に近づいていきます。恐れ、おののき、泣く女の顔が次から次へと現れ、観客を不安と混迷の世界に引きずり込んでいく。さながら、いったん嵌ると抜けきれない底なし沼のような作品だ。

ウッドデッキで焼き肉

2007-08-11 | 木の家の暮らし
やっぱり、夏は焼き肉!

ウッドデッキにテーブル置いて
家族で焼き肉しました~。

炭をおこすのはもちろんお父さん。
肉を焼くのも、もちろんお父さん。

息子と私は食べるだけ~~~
はい、もちろん片付けは私がやりました。

畑の万願寺とうがらしをもいで、そのまま網にのせる。

あ~うまかった

お次は万願寺とうがらし

2007-08-10 | 四季の草花と樹木
これがないと、夏じゃないよね~ってくらい。

やっと初収穫。おそっ!

でも、これから、どんどんできてきそうな感じです。
楽しみ、楽しみ。

素揚げしてもうまいし、焼いてもうまいし。
ぐ~たら料理人には欠かせぬ一品です。

昨年は7月25日に収穫。
いっぱいできてるなあ…

ゴーヤー、できてきた

2007-08-09 | 野菜作りと田舎の食
初挑戦のゴーヤー、無事成長中。

ひと苗しか植えてないんだけど、うまく育ってます。
その代わり同じ畝に植えている、キュウリがさっぱりダメ

とりあえず、一つ収穫しました

うちは薄くスライスして水に浸したあと
塩もみして素揚げする「ゴーヤーチップ」が大人気。
ビールにも合う
苦みもほとんどなく、1本くらいあっという間になくなります。
息子1人で全部食べちゃうくらい

大人は、スライスしたのをそのままサラダで。
苦いんだけど、この苦みがクセになってきました