Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

アメリカン・スナイパー

2015-02-27 | 外国映画(あ行)
★★★★ 2014年/アメリカ 監督/クリント・イーストウッド

(映画館にて観賞)

とにかくブラッドリー・クーパーの役作りが凄い。首回りがびっくりするぐらい太くて、筋肉もハンパなく。
カイルになりきろうとした熱意がそのままスクリーンに映し出されていました。
オスカーとらせてあげたかったなあ。
物語はいつものイーストウッドでとても淡々と進む。観客に余韻を残す無音のエンドロール。
砂嵐のシーンは迫力満点でした。

味園ユニバース

2015-02-26 | 日本映画(ま行)
★★★ 2015年/日本 監督/山下敦弘

(映画館にて観賞)

山下監督作品ではありますが、やはりジャニーズ主演の企画物ですね。
昨年、GOMAのライブで味園ユニバースで熱狂した輩としては、
味園というハコの猥雑さ、異様なものを丸ごと飲み込む大阪ナニワの魔窟としての存在感をもっともっと感じさせて欲しかったなあと。
そこがすごく残念。ライブとしての映像の迫力がないんですわ。カメラがねえ。ちょっと物足りない。
普通の日常の風景はいいんですけど。いいライブ映像を撮るって、別物なのかなと思いました。
あとはね、二階堂ふみ。大阪弁がすごくうまくてビックリした。
私はこってこての大阪人なんで、なんちゃって大阪弁にはドン引きするんですけど、違和感なかったです。がんばったね。

アンヴィル! ~夢を諦めきれない男たち~

2015-02-13 | 外国映画(あ行)
★★★ 2009年/アメリカ 監督/サーシャ・ガバシ

(DVDにて観賞)
かつてのロックスターが給食センターで配達って、まるでミッキーロークの「レスラー」じゃん。
笑っちゃいけないんだろうけど、いいトシしたオッサンの子どもみたいなケンカに笑いがとまらん。
一途にやり続けることの凄さってのよりも、やっぱり本人たちが言っているように、家族の支え、いや、支えてはいないか。
半ば呆れてもいるけど、好きなようにさせているっていうのかな。それが印象に残った。
日本のファンはあったかいね。

変態家族 兄貴の嫁さん

2015-02-12 | 日本映画(は行)
★★★★☆ 1984年/日本 監督/周防正行

(DVDにて観賞)
これはもう、爆笑に次ぐ爆笑。
ポルノ映画で小津をやるという、関係者に激怒されなかったのか!?という実験作。
小津ならではの繰り返すセリフ回し、ローアングルのカメラワーク。
パロディでも、オマージュでもないんです。完コピなんです。
大杉蓮の笠智衆っぷりが最高に笑えます。美術が種田陽平という発見も楽し。
小津とは何かを考える上でも貴重な1本。傑作じゃない、これ?

ミッション・トゥ・マーズ

2015-02-11 | 外国映画(ま行)
★★★☆ 2000年/アメリカ 監督/ブライアン・デ・パルマ
(DVDにて観賞)

デパルマだから、もっと奇天烈SFかと思ったら意外とマジメじゃん(笑)。
主演のゲイリーシニーズの小粒な悪役感が、全体の調和を乱しているんだけど、
それを作品の個性ととらえられるかどうかがポイントか。
ラストはいわゆる死を目の前にした走馬灯のように駆け巡る過去。
そこから、彼はどんな未来を手にしたのか。余韻の残るラストでした。

さらば、愛の言葉よ

2015-02-10 | 外国映画(さ行)
★★★★☆ 2014年/フランス 監督/ジャン・リュック・ゴダール

(映画館にて観賞)

かつてない斬新な3D体験でした。
右目と左目の映像が違うんだもん!これは凄い。
ブチ切れの音楽と編集。詩のようなセリフの洪水。
何せ3D映像が奥行き凄いし、色使いはウォーホールのポップアートのようで。
とにかく挑戦的な作品。目が覚める思い。

イップ・マン 最終章

2015-02-09 | 外国映画(あ行)
★★★☆ 2013年/香港 監督/ハーマン・ヤウ

(DVDにて観賞)
アンソニー・ウォンがんばってますけど、やっぱドニー・イェンのイメージが強すぎるかな。
カンフー映画って、武術シーンの素晴らしさを堪能できるのはもちろんだけど、
俳優の色気を感じる映画でもあるんですよね。私にとっては。
普段は鷹揚でのんびりした人物(カンフー達人はこういうキャラが多いと思う)が
いざ闘いになるとキレッキレになるところがすごくセクシーなんですよ。
まあ、晩年編なので、それを期待するのも無茶ですかね。

哀しみのトリスターナ

2015-02-08 | 外国映画(か行)
★★★★☆ 1970年/フランス・イタリア・スペイン 監督/ルイス・ブニュエル

(DVDにて観賞)

ずいぶん昔に見て、すっかり物語を忘れていたのですけど、この作品は「昼顔」と対になっているのね。
下半身不随になった夫を見下ろしていた妻が、本作では反対に車椅子に乗るようになっているのよ。
いずれにしろ、服従と支配、サディズムとマゾヒズムを男と女のねじれた関係性であぶり出す。
やっぱり、こういう変態映画が性に合ってます(笑)。とても面白かった。

レゴムービー

2015-02-07 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2014年/アメリカ 監督/フィル・ロード 、 クリストファー・ミラー

(DVDにて観賞)

とにかく全部レゴの凄さ。
これに圧倒されるんだけど、だんだんそれに飽きてきた頃に
今度はストーリー展開としてのひねりが用意されていて。巧いなあ。
私はこのひねりに全然気づかなかったよ。
クリエイター魂炸裂だね。面白かった!

疑惑の影

2015-02-06 | 外国映画(か行)
★★★★ 1942年/アメリカ 監督/アルフレッド・ヒッチコック

(DVDにて観賞)
アンクル・チャーリー(男)とヤング・チャーリー(女)。
同じ名前が示唆するように、様々な表と裏が描かれていく。
人の、世の、裏を知り、成長する少女の物語。アラバマ物語的な展開。そちらが主題か?
ヒッチコック的サスペンスを期待すると肩透かし。とても不思議な映画。