Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ライフ

2017-07-19 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★☆ 2017年/アメリカ 監督/ダニエル・エスピノーサ

(映画館)

俳優陣はみな熱演。真田広之もまずます。
とはいえ、どの宇宙飛行士も肝心なところでマヌケすんなぁとイライラ。
最初からB級パニックSFだと思ってみればよかったんだな。
密室のハラハラ感は面白かった。
しかしRレイノルズって、未だにあんな扱いなのね。

宇宙船の美術はすばらしい。このあたりSFファンも納得のできでしょう。
何せ、物語がずっと宇宙船の中ですから、ちょっとでも違和感あると醒めてしまいます。

まあ、海のものとも山のものともわからん生物に名前付けちゃイカンよねー。
で、ラストもなんでああなったの?とツッコミ入れることは野暮なんでしょうか。

マンチェスター・バイ・ザ・シー

2017-07-17 | 外国映画(ま行)
★★★★☆ 2016年/アメリカ 監督/ケネス・ロナーガン

(映画館)

日常をゆっくりと静かにとらえる抑えに抑えた演出がすばらしい。
なぜ、彼がそれほどまでに身を潜めて生きているのか、
なかなか真相は明かされないが、物語に対してじれったくなることはない。
このゆったりとしたリズムに身を委ねていれば、
いつか真相が見えてくるのだろう、とそんな気分にさせられる。

田舎町の男たちのじゃれ合いもリアルだ。
そして、乗り越える物語ではなく、それでも乗り越えられないという結末もいい。
誰しも、そんなに強いわけじゃないから。
(Mデイモンなら易々と乗り越えられそうなので、配役は彼でよかった)
登場時間わずかながら、場を支配するMウィリアムズはさすがだ。


二重生活

2017-07-16 | 日本映画(な行)
★★★★ 2016年/日本 監督/岸善幸

(Amazonプライム)

これは掘り出し物。
修士論文で現代人の実存について書くため「無作為に選んだ人間を尾行する」主人公。
人は誰かに見られていることで初めて何者かになるのか。
見る、見られることで浮かび上がる実存の意味とは。
そして、尾行を示唆した教授の意図とは。
現代人の孤独を描く秀作。
またもや、リリーフランキーの演技が光る。