Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

アリー スター誕生

2018-12-22 | 外国映画(あ行)
★★★★ 2018年/アメリカ 監督/ブラッドリー・クーパー

レディガガが歌がうまいのは当たり前。それよりブラッドリークーパーですよ!あのしわがれ声と歌声。最高。しかも、自分で作曲しているとは。。。
ハリウッド俳優の役へのこだわりはホントすごいね。
役者がしっかり自分の声で歌っているからボヘミアンラプソディーより断然こっちが好き。
それにしても、暗いエンディング。これまでのスター誕生見ていないので、こんな結末とは知らなかった。

ギャングース

2018-12-12 | 日本映画(か行)
★★★★ 2018年/日本 監督/入江悠

(TOHOシネマズ二条)

親にも社会にも見捨てられた少年たちの行き場のない怒りと友情の物語。鈴木大介氏のルポルタージュを元にしているだけあって、貧困の現実、オレオレ詐欺の内情などが実にリアルに描けている。何よりラストのサラリーマンの会話による痛烈な皮肉が効いた。林遣都演じる高田の背景が気になるのでスピンオフしてほしい。とはいえ、最高演技は金子ノブアキのサバイブサバイブ〜だろう。冒頭のあの長回しで一気に作品世界に引き込まれた。
それにしても、こんな力作が公開2週目から1日1回上映とは、あまりに理不尽。初週の出だしと東宝の年末興行が影響しているのだろうが、少年の貧困と暴力を扱う社会的意義の高い作品なのは公開前からわかっていることで、そこは配給会社も腹をくくって対処すべき。単館系で再度上映されることを願う。

斬、

2018-12-11 | 日本映画(さ行)
★★★★ 2018年/日本 監督/塚本晋也

(梅田シネリーブル)
いきなり爆音上映が始まったのかと思われるような石川氏の音楽が圧巻。極限状況に達した人間のエロスとタナトスが交錯する実に濃密な80分。腕は立つのに人を斬れない浪人、池松壮亮の色気がスクリーン中に漂う見事な1本でした。そして、野火・沈黙を経た俳優・塚本晋也が貫禄の演技。上映前にパンフレットにサインする監督をお見かけしたけど、あの柔和な微笑みと作品世界とのギャップがまた魅力的。

ボヘミアン・ラプソディ

2018-12-09 | 外国映画(は行)
★★★☆ 2018年/アメリカ 監督/ブライアン・シンガー

(Movix京都)

ライブエイドに向けてエモーショナルになるような作りになってるから、もちろん最後には盛り上がって知らん間に泣いてたりするんだけど。やっぱ、わたしは演者が実際に歌ってる音楽映画が好きだなあ。この感動のもとは、唯一無二のクイーンの音楽のチカラで映画のチカラではなかった、私の場合。

んで、音楽を口パクで見せているということからして、本作の本質はインド人青年の自分探しにあるという見方もできるわけだけど、そこにフォーカスすれば、とってもベタで甘々な物語なのよね。

当初のキャスト、サーシャバロンコーエンが演じたらこんな感動作にはならないと思うが、ちょっとそれも見てみたかった。自分の出自という点に関してもっとチャレンジがあった気がするからだ。

二ツ星の料理人

2018-12-08 | 外国映画(は行)
★★★☆ 2015年/アメリカ 監督/ジョン・ウェルズ

(Amazonプライム)
星付きレストランを追われたシェフの一発逆転を狙うストーリーはこのジャンルではすっかりフォーマット化されていて、物語としては全然意外性はない。ないんだけども、本作のいいところは美しく手入れされた厨房を丁寧に撮影しているところ。特に片付けや掃除のシーンをちゃんと見せるのに好感。ちょっと青みがかった深みのあるカメラで気品を感じる。それにしてもこの手の映画では分子料理をするシェフは毎回悪役だな。これも完全にワンパターン。何気にキャストは豪華だし、気分転換にさらりと見るにはいい作品。