Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

メッセージ

2017-05-29 | 外国映画(ま行)
★★★★☆ 2016年/アメリカ 監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ

(映画館)

原作既読。
映画はいきなり核心(ネタばれとも言える)から始まる。
このビルヌーブの換骨奪胎ぶりがすごい。
そしてどう表現するんだ!?と思っていた表象文字に感動。

バラバラの時制で綴られる原作物語を
フラッシュバックといういかにも映画的な手法で一般人にもわかりやすく、
かつ謎解き要素として盛り込んだビルヌーブは凄い。
そして、エンタメ要素として国際情勢をからめつつ、原作のタイトル「あなたの人生の物語」に帰結し、
誰もが感動できる傑作となった。

それにしても、これだけの傑作が日本で公開されるまでに半年以上も待たねばならない
今の映画業界の状況はなんとかならないものだろうか。

ライト/オフ

2017-05-26 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★☆ 2016年/アメリカ 監督/デヴィッド・F・サンドバーグ

(WOWOW)
スイッチを消す付ける。そのカチカチという音とともに悪霊が見えたり消えたり。
この演出がとにかく怖い。アイデアの勝利だね。
で、このパターンから脱するのがブラックライト。
そう来るかのひねりが面白い。
そして、母親思いの息子が泣ける。突っ込みどころもありつつ楽しめた。

死霊感 エンフィールド事件

2017-05-25 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2016年/アメリカ 監督/ジェームズ・ワン

(WOWOW)

公開時に評判が高かったのもうなずける良作。
冒頭、屋敷の中を流れるように動く美しいカメラワークに魅了される。
主演の子役も熱演で見応え十分。
しかも、オカルトと同様に夫婦愛がテーマになっているとは、いい意味で裏切られた。
ベラ・ファーミガ好きなんで前作も見ようかなt思わされる。
ラストのほんまもんのエンディングが怖かった。

カフェ・ソサエティ

2017-05-16 | 外国映画(か行)
★★★ 2016年/アメリカ 監督/ウディ・アレン

(映画館)

ウディファンとして期待してみたが、これは全然ノレなかった。
まず、主演のJアイゼンバーグに魅力を感じない。
ウディ作品では常に主演男優はウディの分身であるわけだが、Jアイゼンバーグにはフラレ男の悲哀がないし、演技にユーモアがない。
ローマでアモーレでも起用しているが、ウディは役者としてのJアイゼンバーグの何に魅力を感じているのだろうか。

また、妻役のBライブリーがすげえいい女なのに、
大して美人でもない元カノのCスチュワートを引きずることに全く共感できず。
バイを公言しているCスチュワートがファッション界のアイコンになっている理由はよくわかる。
しかし、本作の役どころは彼女にはフィットしていないように思う。
いつものウディの皮肉や風刺もキレが悪く、ちょっと残念。

スプリット

2017-05-14 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2017年/アメリカ 監督/M・ナイト・シャマラン

(映画館)

冒頭、狂った男がサラリと車に乗り込むシーンからしてこれは面白いぞと確信。
スリリングな映像とそう転ぶか!というシャマラン流のひねりを堪能。
マカヴォイの演技もいいがヒロインJKを演じる女優の目力が印象的。
過去作「○○」を見た方がいいが、
そのアドバイス自体で本作がただの多重人格スリラーではないというネタバレになってしまうのが苦しい。
シャマランユニバースはどう展開するのか。次回作が楽しみ。

ちはやふる 上の句

2017-05-11 | 日本映画(た行)
★★★ 2016年/日本 監督/小泉 徳宏

(WOWOW)


かるた取りの体育会系迫力や、かるたという日本文化の味わいを趣向を凝らして見せてくれるのはとてもいい。
その辺のしょーもない青春ムービーとは違う。

だが、しかし。
これでもかと続く、広瀬すず押しの「決めショット」にやはりオバハンは引いてしまう。
広瀬すずちゃんって、こんなにかわいいんですぅ〜by 製作陣 アピールがしんどかった。