太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2012-07-16 11:13:34 | 日記
私は涙もろくないのに、涙が出やすい。

涙もろい、と涙が出やすい、のは違う。あきらかに違う。

涙もろいのは、感情が極まって涙が出るわけで、私は感情が伴わないのに涙が出る。

かといって、常に潤んだ色っぽい目というのでも、無論全然ない。


あくびの一つもすれば、目一杯に涙が溜まり、二つしようものならポロポロ流れる。

眠るときに、あくびをして目を閉じると、両目から涙が流れ落ち、

まるで悲しくて泣きながら眠る人のようである。



笑うとてきめんに涙が出る。

友達と話すときも、「なんで泣いてンのー?」と言われるほど、涙を拭き拭き話す。

初対面の人とも、ちょっと笑っただけで泣けてくるので、「?」な顔をされる。


涙が出ると、めんどくさい。

ウォータープルーフのマスカラのほうがいいのだろうが、お湯で落とせる程度のメイクしかしないから、

お湯で落ちるマスカラしか使わない。

下睫毛にもマスカラを塗ると、もうちょっとハッキリした顔つきになるだろうとは思っても、それができない。

マスカラを気にしつつ、

敏感な目のまわりをあまりこすってシワの素を作ることを恐れつつ、

1日に何度も涙を拭く。

目を濡れたままにしておくというのは、気持ちが悪いもので、寝ていても、拭かないと眠れない。

だから枕の上で顔を回転させて、拭く。



こんなに涙が出やすいのに、ココ!というときには涙が出ない。

ずーーーーーっと昔も昔のこと。

遠距離恋愛していた相手に好きな人ができたのがわかり、きっと今日、別れ話をされるのだろうということも想像でき、

実は私にも既に身近に良い相手がいて、別れることは別に悲しくなかったのだが、

ここはやっぱり泣いておいたほうが、何も知らないはずの私が別れ話をされるシーンとしてよかろうと思ったのに、一向に涙がでてこない。

空あくびをすれば出てくるのはわかっているが、さすがにこの場面であくびはできず、

仕方がないので泣きまねをした、ということがあった。


松田聖子が、涙も出ないのに泣いたふりをしていると言われたことがあったけれど、

私は聖子ちゃんを責めない。

感情は極まっていても、涙が出にくい人もいるだろうと想像できるからである。

それに泣きまねだったとしても、それはそれでいいじゃないか。と思う。

泣けなくても、泣いておきたい時というのはある。



こんな具合で、日頃、あんなに涙が出て困るぐらいなのに、肝心な時には出てきやしない。


いつだったか、テレビ番組で、1分以内に泣けたら何かもらえる、というのをやっていた。

挑戦者は、椅子に座り、飼っていた犬が死んだ時のことなど悲しい思い出を必死に思い出して涙をしぼり出す。

私だったら、あそこで空あくびを2回もすれば10秒以内で泣けるけどねぇー、と柿の種をつまみながら見ていた。

あの番組に出ていたらよかったか。








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