太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

正しいプリンへの道 その3

2012-07-19 14:20:32 | 食べ物とか
正しいプリンへの道 その1
正しいプリンへの道 その2




【正しいプリンが食べたい の巻】


計量単位でつまづき(その1参照)、牛乳で思い切りすっころんで(その2参照)、それでもくじけずにプリンを作る私は、えらいかアホかどっちかだ。

それもこれも、カスタードプリンが食べたい一心であり、

まあなんとかなるだろう、という、いつもの安直な読みもあった。


このレシピで、大昔に2回ほどプリンを作ったことがあった。

2回とも、美味しくできた。と私の記憶にはある。

だから、ちょっと砂糖の計量が変でも、脂肪分の一切ない牛乳であろうとも、卵と牛乳と砂糖を混ぜて蒸せば、プリンになるんじゃないの?と思った。

作り方はものすごくシンプルなんだから。

卵と砂糖を混ぜる。鍋で牛乳と砂糖を沸騰直前まで温める。両方を混ぜる。それを漉して蒸す。

これだけ。


卵と砂糖を混ぜる。これはOK。

牛乳と砂糖を混ぜようと、牛乳をボウルに移した時、「あれ?」と思った。

雰囲気が牛乳と違うみたい。なにがどう、っていうのはわからないけど、色合いとか微妙に、しかし決定的に違う。

嫌な予感がして、作業を中断し、PCで バターミルクとは何ぞや? を調べたのだった。(その2参照)

そこでわかった驚愕の事実。

牛乳からバターをとったカスの液体なんて、何の風味もないんじゃないか、と私は考えた。

で、考えた結果、 分量の半分を豆乳にしてみた 。


今だから言おう。

私よ、なぜ豆乳を投入したのか(ここ、笑うところだから)?

今でもわからない。なぜ血迷って豆乳にしたのか。

思考が停止したときって、自分でも思いもよらない行動に出ることがあって、それなのかもしれない。



とにかく、豆乳を半分量いれて、砂糖を混ぜ、沸騰しないように気をつけながら温め、卵のボウルに少しずつ加えた。

引き出しの奥に、ちっこい茶漉しがあったので、それで卵液を漉そうとするが、漉せない。

気をつけていたつもりが、知らぬ間に沸騰していたのか、牛乳で卵が煮えて、ちっこい茶漉しが1度で目詰まりを起こした。

卵液は、煮えた卵でモロモロが浮いており、

ちっこい茶漉しは、能力以上のことを強いられてイライラしており、

それ以上に私はイライラしながら、それでも根気よくモロモロの卵液を漉した(それに意味があったかどうか、もはやわからない)。



さて、この家に、プリン型などという洒落たものがあるはずもなく、

ましてや私が、どうなるかわからないプリンのために型を購入するはずもなく(その点は自覚がある)

オーブンに入れられそうなものを探したところ、 蕎麦ちょこ が4つあった。

それにカラメルソースを入れてから、漉した卵液を流し込み、まだ少し余ったので、さらに器を探したら、

日本酒の猪口があったので、それに2個作った。


プリンのイメージからは程遠いが、この際仕方があるまい。


蕎麦ちょこのプリン達


150℃で20分、とレシピにはあるが、それは普通のプリン型の場合であって、かなり大きい蕎麦ちょこだと、どのぐらいかかるか見当がつかない。

30分焼成して、爪楊枝を刺してみるが、いっけん固まっているように見えて、

器を傾けると、「んもう、なんなのよぉー」とけだるそうに中身が動く気配がする。

結果、40分余かかって、むりやり完成。



日本酒の猪口のほうを、試食してみた。




・・・・・。





これはなーんだ? と聞かれれば

「プリン?」と答えるだろう。ただし「?」がつく。



卵液時代のモロモロは、そのまま健在していて、それがいちいち舌ざわりのジャマをする。

さんざんジャマをしながら、図々しくもいつまでも口に残って腹立たしいといったらない。

それにやっぱり、何となく中がゆるくて、 これで美味しかったら 一時期流行った生プリン(だっけ?)なんだがな、と悲しくなる。

甘くて卵で、それはプリンなんだろうけれど、なんだろう。なにかが激しく違う。

ビーチに着いてみたら、室内履きのままだったことに気づいたような違和感。

出汁を忘れた味噌汁のような物足りなさ。

麦茶だと思って飲んだら、そばツユだった時のような裏切られ感。



しばし一人で反省会。

何が悪かった、といって、「もうぜんぶ」としか言えない。

正しいプリンへの道は、まるで天竺にあるという桃源郷を目指すようなはるかな旅である。




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正しいプリンへの道 その2

2012-07-19 14:01:02 | 食べ物とか
正しいプリンへの道 その1




【紛らわしい名前にご用心 の巻】


プリンには牛乳が不可欠なんだけども、牛乳を買いに行って、私はショーケースの前で凍りついた。

牛乳の種類が多過ぎ。

普通の牛乳はWHOLE MILKなんだけれど、カバが飲むのかというような1ガロン入りと、2リットル入りしかない。

ウチは夫が体質的に牛乳があまり合わないので、私たちは豆乳で、両親はスキムミルク派と決まっていて、

だから普通の牛乳が余っても困るわけで、何かもっと手ごろなサイズはないかと目を凝らしてみた。

ローファットにも数段階あって、それ以外にもあるわあるわ。

ハーフ&ハーフ、バターミルク、ノンファット、テーブルクリーム、ヘビークリーム・・・・・・・・


今なら、私にも言える。

すべての箱書きをよく読み、比べてみればよかったのだ。

そう、これからはそうしよう。

しかしこの時、私はそうしなかった。雰囲気で選ぼうとし、そして実際雰囲気で選んだ。



あまり脂肪分が少ないのもコクがなさそうだし、かといってあまり濃そうなのもナンだし・・

と思って私が手にしたのは バターミルク

これとホイップできそうな牛乳だけが、500ミリリットル程度のサイズがあったというのも理由。

ていうか、それがほぼ決め手。



バターミルクなんていうからには、いかにもコクがあっておいしそうだと思うじゃないか。



それで勇んでそれを買って帰って、プリンを作り始めた。

しかしその途中で、ふとバターミルクが何であるかをPCで調べてみた私は(調べることになったいきさつは その3 で)

愕然とすることになる。


バターミルクとは、牛乳からバターを取ったあとの液体である



なにィッ!!!!!!!

牛乳からバターをとったカスだとぉ?(カスとは言ってない)

じゃあ、ノンファットとかスキムミルクと同じじゃないか!

そのあとに、「無脂肪乳やスキムミルクの代用にもなります」と書いてあった。


しかもご丁寧に私が買ったのは、REDUCED FAT BUTTERMILK





牛乳からバターをとったカスから、さらに脂肪分を減らしちゃったやつって、いったいどんなん?

脂肪分なんかこれっぽちもないくせに、バターミルクなんつー名前をつけるなやッ!!



あぁ、無知は恐ろしい。

無知なくせにめんどくさがりは、もう救いようがない。


落ち込んだついでに、ハーフ&ハーフというのも調べてみた。

生クリームと普通の牛乳が半分づつ入っているそうな。コーヒーのミルクなんぞにいいらしい。

ああ、そうなんだ、そうですか。

これでまた賢くなりました、あははー。・・・ハァ~ ・・・・・・






(脱力のその3につづく)



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正しいプリンへの道 その1

2012-07-19 13:13:29 | 食べ物とか
【知らないことが多過ぎる、の巻】


ここのところ調子こいて食べ物カテゴリーの話ばっかり、というところに、プリンを作ろうと思い立った私。

プリンって、日本のスーパーやコンビニにはいくらでも売っているのに、ここじゃ見たことがない。

ちょっと何かデザート系が食べたいというとき、プリンって便利なのに。ドンキホーテに行くと、ようやく売っているんだけど、

それじゃ買って来るか、という距離でもないので、それならば手作りするしかないのだった。

大昔、少しの間行っていた料理教室でもらったレシピを引っ張り出してきた。



おかず系の料理は、日本式のグラムやミリリットルを、適当に(出た、適当!)目分量で作る。

でもお菓子はそうもいかないらしいので、まず、そこでつまづく。

我が家にあるのはもちろんアメリカサイズの計量カップやスプーンで、日本から持ってきた電子秤はとっくに壊れており、

砂糖80グラムって、いったいどうしたらいい?


そこでPCであれこれ調べてみる。

アメリカの1カップは、240ミリリットル。

1テーブルスプーン(大さじ)はほぼ15ミリリットルで、ティスプーン(小さじ)はほぼ5ミリリットル。これは日本と同じ。

ほほぅ、なるほどなるほど。

・・・・・・・・・・・・・・・で、80グラムって??


さらに検索してゆくと、

【グラム=ミリリットル=CC】


おお!そうだった。小学生の頃、私は単位の変換が苦手で、母親がつきっきりで教えてくれたっけ(役に立ってないということだ)


ミリリットルとCCは容積のことであり、グラムは容量のことである。

へえー、そうなんだ・・(バカ丸出し)

アルコールの1ccは1グラムよりも軽く、塩水の1ccは1グラムよりも重い。

ところでみんな、こういうことを知って大人になってゆくの?

大人ってそういうことを知っていて当たり前なの?

こんなことも知らずに何十年もエヘラエヘラ生きてて申し訳ないような気がしてきたような気もする。


かくして私は、砂糖をテーブルスプーンで量ればいいという結論に達して解決。

足取りも軽く、卵と牛乳を買いに行ったのだった。


(その2につづく)






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ファーマーズマーケット

2012-07-19 09:51:47 | 食べ物とか
毎週水曜日は、ショッピングモール内でファーマーズマーケットがある。

ハワイはいたるところでファーマーズマーケットをやっているのだ。




ここはモール内なので、天気が悪くても、暑くても快適に買い物ができる。

産直だから新鮮だし、スーパーよりもずっと安いので、いつも人で賑わう。

行き始めた頃は、独特の活気に気圧されて、買い物をするのに緊張していた。

スーパーで買うのと、個人商店で買うのとでは雰囲気が違うのは日本でも同じだが、ここはアメリカ。

「なにか怒ってる?」と聞きたくなるような態度の売り子さんも多くて、ドキドキしてしまうのだ。


そんなのにもすっかり慣れて、ちょっとした話をする余裕もでてきた今日このごろ。



今日の買い物 その1


パパイヤ、いんげん、さつまいも、トマト、ロメインレタス、パプリカ、レモン、バナナ、グリーンパパイヤ。

パパイヤはスーパーだと1パウンド1ドル40セントぐらい。マーケットだと、89セント。

これで1500円ぐらい。スーパーよりもかなり安い。



今日の買い物 その2


右端は、アンパン(1ドル)とスパニッシュロール(50セント)。

アンパンは粒あんで、スパニッシュロールは、カスタードクリームを生地に練りこんで揚げてあるようなパン。名前の由来は不明。

水曜日の夕飯は、大抵タイ料理になる。

真ん中の下がパパイヤサラダで、上がレッドチキンカレー。

左端がパッタイ、それとスティッキーライス。

パパイヤサラダは、フルーツとして食べるパパイヤとは違う種類のグリーンパパイヤで、

それをシュレッダーにかけたように細く切って、トマトやいんげんなどを混ぜたもの。味は甘酸っぱい。

歯ごたえはしゃきしゃきした大根みたいな感じかなー。




買い物をしていたら、私の名前を呼ぶ人がいた。

振り向くと、スタンだったのでドキッ!とした。

なぜなら。

いつかも、ここでスタンに会って、自分が買ったものを全部説明してくれた上、友達を紹介すると言って私の手を引き、マーケット内を歩きまわった。

大げさに紹介されると、そこで何も買わないわけにもいかない雰囲気になるではないか。

それで買うつもりのなかった花や、ビーツなどを買って帰ったことがあったのだ。

家に戻り、夫の母に顛末を話すと

「シロ、いい人すぎ」と言って笑われた。


そんなことがあったから、今日もドキっとしたわけだが、今日は奥さんも一緒だったので助かった。

友達を紹介すると言われた時に、急いでいるからとキッパリ断れる私に、いつなれるのだろう?

紹介された人の店で何も買わないで平気な私に、いつなれる?

スタンは文句なしにいい人だ。かなりいい人だと思うんだけど・・

ただ、人をすべて自分のペースに巻き込んでしまう、あの技は、見習いたいものがある。




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中世のブラ

2012-07-19 08:24:15 | 日記
今日の新聞「STAR☆ADVERTISER」から。






ウィーンの古城から、600年前のブラが発見されて、下着の歴史が書き換えられたという話。

写真で見てもわかるように、現代のブラとほとんど変わらないデザインで、

レースもふんだんに使われている。

ちょっと感動。


今まで、女性がブラを着用するようになったのは、せいぜい100年ちょっと前と考えられていて、

コルセットが窮屈でたまらなかった女性が発明したとされていたらしい。


古城から発見ということは、かなりハイソな階級の女性が身に付けていたんだろうなあ。


他にも、パンティらしきものも2枚発見されたのだが、

これはどうやら男性用。(だから写真がないのね・・・わかる気がする)

なぜなら、当時の女性はドレスの下に何も身につけていなかった、らしい。

スースーすると思うんだけど・・


 

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