太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

大使館と領事館

2020-06-02 14:22:12 | 日記
必要な書類があって、日本領事館に出かけた。
パスポートの書き換えに来たのが最後だから、4年ぶりぐらい。
大使館は、日本の代表として政治的なことを行うけれど、
領事館は、外国に住むその国の国民のためのさまざまなことをやってくれるところだ。


コロナウィルスの影響で領事館も時間短縮になっていて、朝9時にオープン。
9時ちょっと過ぎぐらいに着いたら、領事館内はガラガラで、まったく待たずにできた。


日本にあるアメリカ大使館には、グリーンカードの申請のために何度も足を運んだけれど、
銃を装備した人がそこここに立っているし、ほかの人たちも目つきが悪いし、
手荷物検査も厳しくて、なにも悪いことをしていないのに緊張し、嫌な汗が出てくる場所だ。

面接のときなど、私の緊張はMAXだった。
夫の前の結婚についての質問で、西暦何年に離婚したかと聞かれたが、答えられなかった。
私が焦っているのを見て、面接官が言った。
「ゆっくり考えてください」
緊張しているからではなく、実際に知らなかったので
「知らないんです。たぶん、24歳ぐらいで結婚して、4年ぐらいで離婚したと思うんだけど・・」
と正直に言った。
面接官は苦笑して、「ま、いいでしょう」みたいなことを言って面接が終わった。

グリーンカード欲しさに偽装結婚する人があとを絶たないので、
知り合ってからの歳月が短いと、かなり厳しく面接される。
私の前の人は、3週間前にフェイスブックで知り合った、と答えているのが聞こえてきて、
彼らのグリーンカードは、取るのが大変かも、と思ったり。
その時点で、私たちは結婚してから5年近く過ぎていたから、わりとすんなりいったと思う。

それでも、結婚してまもなくの頃、夫がワーキングビザから、配偶者のビザに切り替えたときには、
結婚前にデートしたときのスナップ写真だとか、映画の半券とか、
夫を紹介してくれたヘアスタイリストに証拠の手紙を書いてもらったりだとか、
いろんなものを提出させられた。(提出するのは静岡市のイミグレーション)



ハワイの日本領事館は、とっても庶民的。
日本の小さな郵便局みたいな雰囲気で、しかもみんな日本人!(当たり前か)
日本語でいろんなことを説明したり、されたりすることの、なんと気楽なことか。


申請した書類をもらって帰ろうとしたら、職員の方がおずおずと1枚の紙を出してきた。
「在留届、というのがあるんですが、ネットで登録できるので、おうちでぜひやってください」
「聞いたことがあるような、ないような」
「今、調べてみましたら、登録されてないようでしたので」
「これは義務なんですか」
「はい、旅券法によって義務づけられているんです」
「そりゃ失礼しました・・」

これが出してあると、事故や災害時の安否確認、緊急連絡などをしてくれるそうである。
外国で災害があったとき、現地日本人が何人被害にあった、などというニュースが流れたりする、あれだ。
ハワイに住んで10年目にして、ようやく在留届を出した私。
なんだかまだ、知らずに放ってあることがありそうな気がしてならない。